世界の分岐点
どうも、作者のフユルトさんですっ!!
今回のお話の最後にこの章…『流星は駆け、騎士は眠る』で最重要な人物が出てきます…後書きも重要なのですが、ちょっぴり?鬱要素?ぽいものがあります…というか、この章の後半では鬱要素が滲み出て来ますので、注意してください…
さて、話は変わりますが…いい加減一人質問返答に寂しくなってきました…誰か、何か質問とか聞きたいことないですか!?返信は遅いしネタバレになることは言えないですけど、それでもいい人は質問を…下さい…(´・ω・`)
フユルトさんは寂しがり屋なんです…何卒…
…以上、フユルトさんからでしたっ!!
異様な竜の乱入に、誰よりも早く行動を起こしたのはミストルティンだった。
鞘に戻していた細身の片手剣を抜き放ち、《飛剣》によって斬撃を飛ばして異様な竜を斬りつける。しかし、鱗によって阻まれてダメージを与えられなかった。そして、尻尾による薙ぎ払いが迫る。ミストルティンは風を纏って空中へ退避し、ヒイナは流星の効果によるスピードで尻尾よりも速く走る事で対処する。そして、ミレアは…
「アステレスッ!!」
ミレアの言葉に反応し、聖剣がより強く輝く。すると、聖剣から銀色の粒子が溢れ出て、4本の聖剣と同じ形状の剣に変化する。それらはミレアを囲むようにして地面に刺さると、結界が作り出される。その結界は迫りくる大質量の黒竜が振るった尻尾と衝突する。銀色の結界からピシピシッと亀裂が入るが…見事ミレアを守り抜き、尻尾を受け止めたのだ。
「グルルルゥ…」
「…」
一方、ミストルティンは空中で思考加速のスキルを使って千剣をいつでも使える状態にして、この状況について考えていた。それは、黒竜の容姿が明らかに異常であるのと同時に…
(アレは…何処かで見たことが…)
ミストルティンは、黒竜にまるで血管のように張り巡らされた青く光る線を見つめる。記憶に残っていて尚且、このような事態で思い出すということはあまり良くないことなのだろうと考えながら、記憶を遡って思い出そうとする。そして…光の灯っていない瞳を見て、確信を得た。
(青い線…洗脳?いえ、アレは精神支配!?ということは…目的は何?この程度なら千剣を使えば…いや、まさかそういうこと?)
ミストルティンは千剣の使用をキャンセルして、天地逆さまになって足元に出したウインドウォールを足場にして加速系スキルを使用、異様の黒竜へ弾丸のように突っ込む。それに気づいた黒竜は首をミストルティンに向け、その口内に光が収束していく…
「ゴアアァッ!!!」
「させないッ!!《クルレイド》ッ!!」
ヒイナの金色の雷光は赤く光り、青いオーラは黒く染められた。
「3秒で決めるッ!!」
走りながら右手でインベントリを操作して無骨なナイフを取り出し…自身の脇腹に躊躇なく突き刺した。それだけでヒイナのHPが危険な状態であるレッドゾーンに入る。その瞬間、赤い雷光と漆黒のオーラが一層強く光り輝いてヒイナを強化する。そして、レコグナイズを使用して思考を加速させる。
…0.3秒経過、地面にめり込み小さなクレーターすら作り出す程に強化された脚で一瞬にして黒竜に接近する。
…1秒経過、両足で全力で踏み込み、跳躍。背後から遅れて爆発音のようなものがするが、気にすることなく十六夜を構える。
…1.3秒経過、黒竜の顔が近づく。十六夜を斜めに振り抜いた。だが、まだブレスはミストルティンを射程に収めている。ここから十六夜を再度振るのは難しい…ならば、右手を握りしめて…十六夜で作った大きな傷口に拳を叩き込んだ。直後、黒竜の顔がSTRとノックバック効果で大きく逸らされる。
…2秒経過、慣性により黒竜から一瞬で引き離され地面が近づいてくる。空中で体制を立て直して地面に着地する。普通この速度で地面に触れたら紅葉おろしになるところだが、クルレイドによりヒイナのHP以外の全ステータスが強化されているため、最早石ころ1つぶつけられたら死んでしまうようなHPでも、ダメージなく着地ができた。
…3秒経過、HPが0になる前にクルレイドを解除すると同時に、回復薬を取り出して飲む。MPももう空っぽになってしまった事で《流星》のクールタイムが発生してしまった。《流星》は使用時間分リキャストが入るため、長時間戦闘を行なうとその後は暫く戦えなくなってしまう。そのため、ヒイナはあとは見守る事しか出来なかった…
「まったく…」
ミストルティンは咄嗟に黒竜のブレスの予備動作を見て防ごうとした風の防壁を解除して、先程の光景に呆れる。いくら痛みが軽減されていて、死んでも復活できるといっても、自身の身体になんの躊躇もなくナイフを突き刺して死に近づいてでも誰かの為に行動するのは、はっきりいって異常だと思うと同時に…とても“英雄らしい”とミストルティンは感じた。
「《風花旋転》ッ!!」
上空から黒竜へ向かって加速し、剣を鞘に戻して身体を捻り回転しながらの抜刀。抜き放たれた剣から風が溢れ、その硬質な黒竜の鱗をいともたやすく斬り裂き、鮮血の竜巻が吹き荒れた。
「グギャラララァァァーーーッ!?!?」
「ミレア!!温存なしで使いなさいッ!!」
「はいっ!!我が聖光は万物を穿ち、我が力は身勝手に振るわれず、友の為に振るわれるッ!!」
ミストルティンの許可を貰い、ミレアは突きを放つように聖剣を構えて詠唱をする。聖剣が輝き、銀色の粒子が剣身を覆う。
「我と友に立ち塞がる敵を葬れッ!!《セイクリッド・ボンド》ッ!!!!」
聖剣が前へと突きが放たれる。その瞬間、銀色の粒子がレーザーのように射出され、胸の辺りに直撃する。初めは対抗していたがそれも一瞬で、鱗を穿ち黒竜の身体を突き抜けた。
「グガッ…ガアァ…」
その巨体が地面に倒れ伏し、光の粒子となって散った。そこには、黒竜のドロップアイテムのみが残っていた…
…???…
……………王都近郊に存在する街にて、とある少年が出かける準備をしていた。
「うーん、一応聖剣の点検と修繕が出来るように簡易的な道具は全部アイテムボックスに収納したし、必要な物もある…よし、行こうッ!!」
少年は店に鍵をかけ、肩掛けのバック型のアイテムボックスを持って王都へ向かった。
「予め連絡とかしたほうが良かったかな…?でも、何となく今日会いに行きたくなっちゃったし、それに驚かしたいしね………喜んでくれるかなぁ…」
少年は、自身が作成した聖剣を嬉しそうに受け取ってくれた少女を思い浮かべ、軽い足取りで歩き出す。しかし、その後ろでは、おぞましい悪意が動き出していた…
…ここが、これから起こる物語の大きな分岐点であることを、今はまだ誰も知らない…
…もしもこの時、少年の出発が少しでも遅れていたらアイビス!の物語上最悪で、もの凄い鬱な展開によるバッドエンドを迎えてました…それくらい、この少年は超重要人物です。理由は、彼はmijmpwのg?76gdp.?!?gDtm………
……………
…β世界線……
…???視点…
…何故?何で?どうしてこんな事に…
…どこ?どこにいるの…?
…私の、私の大事な…
…私から奪わないでッ!!!…それは私の、私の…ッ!!
……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だッ…………
…好き、大好き、愛してる…どれだけ伝えたくても、彼はもう有無を言わぬ肉塊となってしまった…
…彼が生き返るなら、もう一度会えるなら、私は…
…そシて、ワタシのイしきハくろくクロクソまっテイッタ…
「ごめん…ごめんね…“僕”のせいで…」
さて、これは一体誰なのだろうか…




