学校案内
「…え〜、今日のホームルームはここまで…それと、黒嶺さんと雷花さんに学校内の案内を誰かに頼みたいのだが…」
「なら俺が…」
「あ、出来れば同性で黒髪で瞳が緑色の人とか…雷花もその方がいいよね?」
「お、おう…」
黒江さん…そんな的確に言ったらもはや指名では…?
「あ〜…じゃあ、秀奈に頼む…」
そんなこんなで、秀奈とついでに爪葉は黒江と雷花に学校にある教室や施設を教えていった。
「ふ〜ん、割と普通だね」
「…一体何を期待してたの」
「なら、部活とかってなにか面白いのとかないか?」
「あ、それでしたら…弓道部とかどうでしょうか」
爪葉の案内で、弓道部に訪れた黒江達だったが…
「爪葉さん!?遂に入部する気になってくれたんですか!?」
「爪葉さん、コツとかまた教えてくれませんか!!」
「入部届け持ってきました!!」
爪葉の姿を見るやいなや、目を輝かせて一つの輪を形成する部員達。
「いえ、今日は転校生の二人に少し部活動体験をして貰おうと思いまして…」
部員達は少しガッカリしたが、爪葉が実際に弓を使うと知った途端大はしゃぎした。
爪葉は、「ちょっとだけですから…」と言っていたが…弓に矢を番えると、一気に集中し…矢を放つ。
その矢はズガンッという音と共に、的の真ん中を射貫た。さらに、もう一本矢を番えて的の真ん中をまた射貫いたではないか。
「やっぱり凄いです…あ、そういえば“アレ”はしないんですか?」
「…“アレ”って?」
「アレっていうのは…的に刺さった矢を別の矢で射貫いて割るやつです…」
弓道部に部活動体験をしに来た爪葉は、そこでその技をなんてことないように行なったのだが…顧問が歓声の煩さに気づいて見に来るまでに合計24本もの矢が犠牲となった。
「また怒られたくはないので…流石にしませんよ」
爪葉は苦笑いを浮かべてやらないと言ったが、周りの部員は期待の眼差しで見ていた。
まぁ、爪葉さんは元■■■で、割と風の流れを読んだりするのには慣れてます…というか、才能。




