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アイビス!  作者: フユルト
第四章 集う者達と紅城
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いざ、安全な場所へ2

「……そういえば、なんで木を切って丸太なんか作ってたんだ?」


グリスが唐突にクロエ達にそう質問する。


現在、グリス一行は感を頼りにカギラスの森を横断中、手持ち無沙汰な時間を潰すため取り敢えずといった感じだ。


「あぁ、あれは中距離から遠距離に居る敵用の投擲武器だな」


「ん、私達を潰す為に」


「ご、ごめんね〜」


アオユキは自分達へ投げられたのをまだ根に持ってるのか、嫌味ったらしくそう言ったが、クロエが申し訳無さそうに謝るとバツが悪そうな顔をする。


…そういえば、アオユキはこういう天然系とか素直な奴が苦手だったな。確か、「何か、申し訳無さそうにされると、罪悪感が…」とかなんとか。


うーん、私が心を込めて謝っても「奢ってくれたら、許す」とか言って高級レストランに連れてかれたんだが…ハァ、あそこはバカップルがプロポーズ場所に選んでる事が多いから嫌なんだよなー、というかアオユキの奴1万円する料理をぱくぱく食いやがるから大会の賞金が溶けるわ溶けるわ…おっと、アオユキさん?そんな睨まなくても別に太ってるとか…痛ッ脇腹抓るなよ。


まさか、アオユキはエスパーか?とか考えているうちに、森を抜けて何かの村に着いた。取り敢えず、色々聞きたいし誰かいないか…あの子でいいか。


「すみません、ここら辺に…」


「はい?…あれ、もしかしてヒイナさん達のお仲間ですか?」


…ちょっと待て、何でここでヒイナの名前が出てくるんだよ。まぁ偶然かもしれないし、そこを掘り下げてみるか。


「えっと、何でそう思ったんだ?」


「はい、皆さんのローブや防具がヒイナさんの身に着けていた物と一緒だったので…」


「…もしかして、黒髪に緑色の瞳か?」


「えぇ、そうですよ?」


…これは間違いなくヒイナだな。あーあ、せっかくアイツにアイビスのテストプレイヤーに選ばれたって自慢出来ると思ったのになぁ…いや、ヒイナは私より強いから先に選ばれても当たり前か。というか、ヒイナさん“達”って事はネイルも居るな。


「あの、どうかされましたか?」


「いや、なんでもない。ヒイナ達は何処に?」


ヒイナ達は大精霊って奴の所に世話になってるらしいから、私達はその女の子に案内してもらうついでに色々とヒイナ達の足取りを聞いたけど…うん、結構やらかしてるって事は分かった。


というか、この子さっきからヒイナの事を話す時、頬を赤らめながら恥ずかしそうにしてるんだが。アイツ、リアルでもモテるのにこっちでもデキてるのかよ。でも、女子ファンの鉄壁ガードがあるから彼氏が出来るのは当分先だな…


アレ?そういえば最近アオユキに男子の告白が鬱陶しい事を話したら、全然ソイツらの顔見なくなったな…一体何があったんだ?


そうしている内に、大精霊とやらがいる場所へたどり着いたらしい。まぁ、ヒイナが居れば大体は安全だな。




青雪「…夏鈴(←かりん=グリスの本名)に変な事したら、殺す」


男子A「ヒィィ!?」


そう言って全力で逃げる男子。その直後、ハンカチで手を拭きながらお手洗いから姿を現す夏鈴。


夏鈴「ふぃ〜スッキリした…ん?青雪、どうしたんだ?」


青雪「ん、何でもない…手、繋ご?」


夏鈴「…?別にいいぜ」


青雪は嬉しそうに頬を赤く染めて夏鈴の手に指を絡めた。



補足

男子A、夏鈴を襲う為に待ち伏せ。


青雪、片手で男子Aの首を締め上げる。


夏鈴、恋人繋ぎを知らない。



…片思いって良いよね。女の子同士だけど

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