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アイビス!  作者: フユルト
第三章 いざ、銃撃戦へ
54/116

閉話 動き出す者達1

(>ω<)今日はもう一本投稿するよ!!

ビルド・ワールド内にて…



キルシュガルド視点〜



グラミリオ王国にある王城の玉座の間から退出した2人の騎士がいた。


「…何故、あの2人に味方したのですか?」


「あぁ?言ってる意味が分かんねぇよ」



それはほんの少し前の事…



「…ほう、勇者がカギラスの森に現れたと?」


「あぁ、まだレベルこそ低いがリニアスと互角以上に戦ったぞ?」


キルシュガルドの言葉に、玉座の間に集合していた大臣達が動揺を顕にする。


それもその筈、この国の宮廷騎士団副団長であるリニアスが手に負えない程の強さを持つのだ。


「で、その証拠は?」


「証拠は…この【異邦人の鉄剣】だ」


キルシュガルドは王国の専属鑑定士に柄だけとなった鉄剣を渡す。鑑定士は驚愕の表情を浮かべ、それが本物であると告げた。


異邦人系の武器防具は、通常この世界には存在しない…しかし、異世界からの勇者のみがそれを所持し、この世界に顕現すると聖教会が騒いでいた。


「ふむ、リニアスと互角か…レベルはどれくらいだ」


「1人はレベル30、もう1人はレベル38だな。確かあの教会からの神託だと、まだこの世界に現れて2〜3週間ってところだな」


たった数週間でレベルをそこまでアップさせた…その事実に皆が怯え始める。


「い、今すぐに処分すべきではないですか!!」


「いつ我々に牙を剥くかわかりませんぞ!?」


「そうだ、キルシュガルド殿なら十二分に勝てるでしょう!?」


「そうだ、殺せ!!」


大臣達が声を荒らげ、宰相は王に決断を迫る。


「王よ、ご決断を…」


「うむ…騎士団長:キルシュガルドよ、即刻その勇者2人をさつ…」


その瞬間、キルシュガルドが背中にかけていた鞘から、聖魔剣:ディアルゴを抜き斬撃を放つ。その斬撃は王の真横を通過して、「ドガァンッ」という音と共に、天井ごと壁に大きな風穴を空けた。


「団長!?何をして…」


「…悪りぃ、なんて言ったか聞こえなかった。もう1度言ってくれ」


リニアスの声を無視して、キルシュガルドは女王アテナにもう1度聞き直した。


「…勇者である2人を殺害しろといったのだ…意味が分からんのか?」


その直後、女王…アテナの首に白黒の大剣が押し当てられる。


「あぁ、分からねぇな。何でわざわざアイツらにちょっかいをかけるのかなぁッ!!」


そう言って怒りを顕にしたキルシュガルドは、同時に威圧を開放する。その威圧により、リニアスと女王以外のキルシュガルドの周囲にいた大臣達や宰相などが気絶し、王城全体が震える。


リニアスと女王アテナは、キルシュガルドが意識的に威圧を当たらないようにしているので、気絶はしないだろう。


「はぁ…そんな者、危険だからに決まっておるからに決まっているだろう?」


「アイツらは危険なんかじゃ…」と言いかけたキルシュガルドの言葉を遮って、アテナが言葉を発する。


「それを私が知るわけないだろう?」


その言葉にキルシュガルドが一瞬言葉を詰まらせるが、すぐに口を開く。


「…なら、私がアイツらの近くで監視する!!それでもし国に対して敵対するなら殺す、これでどうだ?」


女王アテナはキルシュガルドの言葉を聞いてため息をついた後、口調が年相応の女性のようになった。


「…貴方は本当に、昔から優しいですね。良いでしょう、もう行きなさい」


そうして、今に至る。


「だから、そこまで貴方が肩入れする意味が分からないのです!!」


「…そんなの、アイツらが“あの人達”に似てるからだ」


その言葉を聞いた直後、リニアスはその場に足を止めて苦しそうな、悲しそうな顔をして言った。




「…貴方は、まだ過去に縋るのですか?」




その言葉は、キルシュガルドには届かなかった…



キルシュガルドの過去に一体何があったのか…それが明かされるのはもう少し先のお話…

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