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アイビス!  作者: フユルト
第三章 いざ、銃撃戦へ
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キリュウ、殲滅す

ブックマークやボイントをくれた方、本当にありがとうございます!!

暗い夜の中、高速道路や高層ビルやなどが建ち並ぶ…近未来都市エリア。


その中の2つのビルを繋ぐ、テニスコート程の幅がある渡り廊下の屋根に、黒いフードを下ろした黒髪に赤い瞳をした少女…キリュウが退屈そうに足をバタバタさせていた。


「…お前が特別枠か?」


キリュウが声のした方向へ顔を向けると、1人の外国人プレイヤーが居た。


見た目は、金髪に青い瞳をした30代半ばの様な感じだった。


「そうだと言ったら?」


キリュウは挑発する様にそう問いかける。


「なら、お前を叩き潰すだけだ」


そう言うと、男がライターの形をした起爆装置を押した直後、渡り廊下の端が爆発した。


それと同時に、キリュウはビルに跳び移ろうと駆け出す。


「させるかよ!!」


男は腰のハンドガンを抜いて発泡…しかし、それを直前のジャンプで交わして男の肩を足蹴にビルのガラスを割って危機を脱した。


下を覗くと、大量の瓦礫による土煙とパラシュートの様な物が見えた…どうやらあの男はまだ生きているらしい。


「さて、どうやって“私も下に”降りるか…そう言えば」


その言葉と同時に、またも爆発音が鳴り響き今度は建物が崩れ始める。




【外国人プレイヤー視点】


『こちらロガット、第1作戦は失敗すぐに第2作戦に切替ろ』


『了解だ、大佐』


そう言ってパラシュートに乗った男…ロガットはため息をつく。


「それにしても…何だよあの動きは、普通の人間が出来るもんじゃないだろ」


だが、流石に飛び移ったビルが解体されればお終いだ…そう考えていると、隣りのビルが仲間によって爆破されている所だった。


そうして男が地面に降り立つと、背後からズダンッという銃声と同時に自身の胸の辺りを、何か大量の熱いものが内部を破壊していく感覚を感じ…その場に倒れ込む。


「な、何が…ッ!?なんでお前が生きて!?」


最後の力を絞って後ろへと振り返ると、そこにはビルと共に葬り去った筈の少女が両手に散弾銃を持って立っていた。



それは少し遡る…


「えーと確か【転移実行】?」


この転移は、ある2つのアイテムを用いることによって可能になる。1つは移動場所の設定をするボールの様な小さな物で、もう1つは割り箸の様な細長い棒。


この細長い棒を折ると、一瞬にして設定されたボール状の機械と位置を入れ替える事ができる。


お値段、なんと1億ゴールドもする高額アイテムをキリュウは自身が割った窓から糸を吊るして設定用のボールを落とし、糸で地面に着いた事を確認してから下へと転移した。※1ゴールド1円


丁度目の前にパラシュートで着陸した男が居たので、ついでに射殺した…といった流れだ。


「大佐…ッ!?お前か!!」


すると、銃声を聞いて駆けつけたお仲間に対して高速で懐に潜り込み、無言で顎の下から0距離ショットを食らわし、青い残光が弾けた。


「全員、一斉射撃!!」


その言葉と同時に、背後から13人程のプレイヤーがアサルトライフルで銃撃を開始した。


キリュウは即座に瓦礫を背にして防ぐ。


「特別枠の武装は、散弾銃の【SPAS 12】だけだ。中距離から撃っていれば奴は近づけない。他の部隊からの応援が来るまで時間稼ぎすればいい」


そこへ、上空に金属製の筒のような物が飛来し、辺りに強烈な光が放たれる。


「ぐッ!?閃光弾か…!?」


そう呟いた男の急所にズドンと撃ち込まれる銃弾。


「チッ…煙幕を使用して後方へ退避せよ!!」


次々と煙幕を使い、キリュウから距離を取ろうとする。


しかし…


「なッ!?」


「うぐッ…」


「ガハッ」



早々に後ろへ下がり、煙幕から出た3人がキリュウの餌食になった。


煙幕を使い、後方への退避を指示したプレイヤーの判断は間違っていない…しかし、キリュウは装備に加速スキルを中心に付けているため、逃げる方向が分かっていたら先に煙幕を抜けて待ち伏せする事など容易い。


敵プレイヤーは残り9人にまで減っていた。


(どうする…煙幕はもうすぐ切れる。そしたら全員殺られる…いや待て、確か【SPAS 12】の装填数は6発か7発だった。アイツの銃の残り弾数は7〜8発だ。対してこっちは9人いる。人数でゴリ押せば1人は生き残って奴を倒せる!!)


「全員突撃!!奴の残り弾数なら行けるぞ!!」


その言葉と同時に9人は銃撃を開始…しかし、キリュウによってまた1人、また1人と、頭、胸、背中などを至近距離で撃ち抜かれていく。


そして最後の1人へと引き金を引いたが、「カチッ、カチッ」という音が返ってくるのみ。


「ヘヘ、これで俺らの勝…グヘッ!?」


キリュウは弾切れになった事を理解し、持ち手と銃身を逆にしたかと思うと、銃の真ん中辺りを力強く握り、フルスイングで男の首へ持ち手を叩きつけ、頸髄を一撃で砕いた。


「…ふぅ、私の勝ち」


そうして、キリュウは次の戦いに向けて準備を始めた。


何故、持ち手で殴ったのかというと、今のキリュウのSTR値では最悪の場合、銃身が曲がって使い物にならなくなる可能性がある為…

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