別行動
バトル・フロンティア:森林エリア
そこに、4つの人影があった。
その人物達はお揃いの青いラインの入った白衣のようなコートを着て、作戦の内容を確認していた。
「開始時は敵プレイヤーとは別々のエリアに飛ばされるから今しか作戦を確認し合う暇はない。よく聞けよ、私は森林エリア、アオユキは森林エリアに近い砂漠エリアの端で待機しろ」
「…何でだっけ」
「ハァ…多分、お前のグラディヲン=006ヘの対抗策が十分になって来てる…だから私の手が届く範囲に居て欲しいんだ」
グリスの説明に、アオユキは「りょ」と返事をする。
「私とネイルは一緒に行動するんだよね?」
「あぁ、4人で固まってるとアオユキ対策で使われるアレに巻き込まれる可能性があるからな…それに、いくらネイルでも1人で40人を相手にするのは厳しいだろ?」
「ヒイナは…例外だけどな」と呟くグリス。
「でも、本当にアオユキ対策にアレを使ってくるのかな…」
「あぁ、絶対に使ってくるから安心しろ…じゃないと“予選大会前にあの『ジョブ』で大規模な予行練習”なんてするわけ無いだろ?」
「…確かにそうだね」
ヒイナは理解こそしたものの、今度は勝てるのか心配してしまう。
「あたしとアオユキなら大丈夫だ…というか、お前こそ大丈夫なのか?妙な奴に目をつけられて」
「う〜ん、メイン武器がわからないから何とも…」
ヒイナは困った顔を浮かべている。それは勿論、酒場で会った黒いフードの少女のせいなのだが。
「このゲーム内で3日…現実世界では1時間だが、初日は午前に【湿地・沼地エリア】が削除対象、午後は森林と山岳エリア。最終日の午後までに残るのは【近未来都市エリア】だ。とりあえず、ヒイナとネイルが先に向かってくれ」
「2人も向かえばいいのに…」
「挑発的な果たし状がきた…だから、返り討ちにしないと気が済まない」
アオユキは黒い笑みを浮べてそう言うと、「ウフフッ♪」と呟いた。
「それじゃ、これから別行動になるが…必ず優勝するぞ」
「「「了解ッ!!」」」
こうして、それぞれの戦いが始まった。
次回は、黒いフードの少女…キリュウちゃんの戦闘回です!!…ヒイナ達とは違う相手とですよ?




