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アイビス!  作者: フユルト
第二章 村への帰還と森の大精霊
27/116

焼き鳥のポーション漬け

始末しろと言われても…


「防御力が5000もあるんだよ?」


ちなみに、私が《流星》を使って倒そうとしたら焼き鳥…もとい水鳥:ケラウノスの攻撃を最低でも23回防がないといけないから…


あ、武器の攻撃力を合わせてね?


「…いや、《首刈り》と同時に使用すれば3回防ぐだけで十分だね」


そんな事を考えていたヒイナだったが…ケラウノスの攻撃を見た途端、それは無理だと悟った。


『ギュエァーッ!!』


ケラウノスの絶叫と同時に、大量の魔法陣から水の槍がこちらを串刺しにするように射出された。


「なっ!?《流星》」


「クッ…」


ヒイナは速度を活かしてすべて回避し、ネイルは自身の動体視力を使ってギリギリで避ける。


巫女の子供達はと言うと…


「大丈夫だった?」


「「「あ、ありがとうございます」」」


カノンが使用した自然魔法で、巫女の少女達を中心として木の根が包み込んでケラウノスの攻撃を全て防いでいた。


「ありがとうって…えへへ〜♪かわゆいなぁ〜もうッ!!…あ、そのナイフみたいなきつい視線…凄くいいよ♡」


巫女の子達にまるで変質者…(いや、変質者なのはあってるけど)を見るような鋭い目で見つめられて、カノンは自身の体を抱き締めてハァハァと息を荒らげていた。


「…ヒイナさん、アレを斬って防いだり出来ますか?」


「いや、水の槍は斬っても防げないかな……」


二人はカノンを無視して作戦を立てていた。


斬ったとしても、固体ではなく液体なので弾いたりできず、かといって刀身を叩きつけて分散させようとしても槍状の水の長さに対して刀身が足りず、完全には防げない。


もし防ごうとしたら、面積の多い盾や大剣でガードしたり、薙ぎ払わないといけない。


そう伝えると、ネイルはインベントリから毒々しい紫色のポーションを数本取り出した。


「なら、毒のポーションによる継続ダメージで倒せば防御力は無視出来ますよ」


それからは途方も無い戦いだった。


最初の方は順調に毒のポーションを当てられていたが、途中からケラウノスが水魔法で迎撃を始めた。


それに対して、ネイルはケラウノスの真上に投げて迎撃される前に矢を放って破壊して浴びせるなど様々な事を行なったが…


「いや、それはズルいよ!?」


なんと、ケラウノス自身を水球に入れてポーションをガードし始めたのだ。


「しょうがないなぁ…《自然魔法:寄生木》」


カノンの言葉に反応するように、ケラウノスの足元から大量の蔦が現れて全身を覆うように絡みついた。


「え?アレって何やってるの?」


「あぁ、あのクソ鳥の魔力を吸ってるんだよ。そうすれば魔法を使えないでしょ?」


そんな話している間にもどんどんケラウノスを覆っていた水球が小さくなり、やがて消えてしまった。


『グギャギャギャァーーーッ!!』


「…1回試したけど、さらにうるさくなったから控えてたんだよねぇ…」


カノンは何処か遠くを見るような、疲れきった表情を浮かべていた…ご愁傷様です。


そうして、ケラウノスをポーション漬けにする事30分が経った頃、ようやくその時が訪れた。


『グ…ゲゲ…』


ドスンとケラウノスの巨体が倒れ、粒子となって消えた後には大量のドロップアイテムが落ちていた。


「ウオォーーッ!!遂にあの忌々しい焼き鳥の絶叫から解放されたーー!!」


大精霊であるカノンは、今まで生きた人生の中で1番の感激の声を上げた。



フユルトさんは、度重なる提出物とストレスにより少し体調が良くないです(気分悪い…うぷっ)


なので、投稿頻度が下がる…(というか完全ランダム更新ですが)事はありませんので大丈夫です。


ただ、今までのようにフユルトの世界を、温かい目で見ていただけるととっても嬉しいですし、気分が良くなります!!

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