一時的な勝利
ヒイナは《クル・レイド》を発動させ、騎士の腕を掴んで上空に飛ばした。
その後、自身も上空へと飛翔して無防備な騎士の腹を蹴り落とし地面へと叩きつける。
しかし、直前に斧でガードされた為思った程のダメージはなさそうだ。
「私もそろそろ本気を出すか…《双竜乱舞》《クイックチャージ》《ラッシュLv2》《クイックチャージ》《クイックチャージ》」
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《双竜乱舞》
・1分間STRを10倍、AGLを5倍。
《ラッシュLv2》
・2回まで所持しているスキルのクールタイムと消費MPを無効化。
《クイックチャージ》
・スキル発動時の一撃目のダメージを3倍。
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怒涛のバフによる効果で相手はSTRが約3万近く、AGLが1500まで上昇した事になる。
そして、相手は空中へ飛翔して上空から二振りの斧を私目掛けて振り下ろしていた。
それに対して私は抜刀の構えを取り、2つの斧を同時に弾き返すように抜き放った。
この場合、相手の方がSTRが高いため弾き返すのは不可能…だが、ヒイナの使用している《クル・レイド》はHPを時間経過で減らしていき、それが減れば減るほど全ステータスが強化されていく。
今、ヒイナのHPは5を切ろうとしていた。
この時点で、ヒイナのSTRは5万へと到達する。
そして、女騎士の双斧を弾くと同時に、限界に達した異邦人の鉄剣が砕け散る。
残りHP4、ここで更に全ステータス10倍の強化とノックバックの付与が入る。
AGLが21万を突破した今のヒイナは騎士が止まっているように見える様な速度の領域に入っていた。
そして今度こそ、リニアスの鎧を穿つように左手に作った拳でその体を打ち捉えた。
女騎士であるリニアスのミスリルアーマーが殴られた箇所から砕け、ノックバックによって森の中へと吹き飛ばされていった。
残りHP1へと差し掛かったギリギリの所でヒイナは《クル・レイド》とついでに《流星》を解除した。
「ガハッ!?ハァ、ハァ…」
死ぬ一歩手前まで戦っていたせいでかなり疲れてしまい、その場に座り込んだヒイナ。
そこへネイルが緑色の液体が入った瓶を片手に駆け寄った。
「大丈夫ですか?」
「まぁ、なんとかね…ところで、ネイルが持ってるそれは?」
「コレは《調合》スキルで作成した下級の回復ポーションです、早く使ってください」
そう言われて一口飲んだヒイナだったが…途端に眉を顰める。
「なんだろうコレ…例えるならそう、緑茶に牛乳を混ぜたような何とも言えない味…」
「…そんな的確に言われても、全く味が想像できないと思いますよ?」
そんな飲めない程の不味さではないんだけど…美味しいかと言われると肯定は出来ないんだよね…
「私は抹茶ラテみたいで嫌いではないんですけど…」
抹茶ラテか…飲んだことないから味が全く想像できないし、比べようがないんだよね…今度飲んでみようかな?
そんな事を話していると、森の方からう二人分の足音が此方に来ているのを知覚したネイルとヒイナ。
そこに姿を現したのは…
「全く何やってんだよ、リニアス副団長?」
「も、申し訳ありません…キルシュ・ガルド団長」
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【宮廷騎士団・団長:キルシュ・ガルド】Lv100
職業:
《騎士団長》ステータスポイント4倍。
《剣聖》全ステータス3倍、全スキルの獲得率とレベルUP率10倍。
HP:1500
MP:1500
STM:990
STR:4530(+5000)
VIT:630(+6000)
AGL:3030
DEX:30
防具:
ミスリルアーマー(+200)
ミスリルコイル(+200)
ミスリルレギンス(+200)
武器:
聖魔剣:ディアルゴ(DP+5000)
付与スキル:《聖魔法Lv10》《闇魔法Lv10》《不滅》
潜在スキル:《聖魔ヲ穿ツ崩壊ノ一撃》
効果:5■間、自■の全ス■ータスを1■■倍にし、《聖■法》《闇魔■》のM■■費を■効化&クー■■イ■を■■化す■。
さらに、5■■自■の■族を《天■、■魔》■■更する。
■持■■ル:
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〘:対象にレジスト(対抗)された為ステータスの確認を正常に実行出来ませんでした。なお、スキルの所持数は約129を越えていると推測されます。〙
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…うん、取りあえず戦ったら100%勝てない事だけは分かった…。
そのキルシュ・ガルド団長と呼ばれたその人は、ボサボサな黒髪のロングヘアーに深紅の瞳とキリッとした顔立ちの綺麗な女性だった。




