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アイビス!  作者: フユルト
第六章 流星は駆け、騎士は眠る
112/116

アフテリア探索隊!!

…グリス達は氷の大精霊:フィレの案内を受けて、白銀の森の中を歩いていた。



「なぁ、ここら辺にある素材が欲しいんだが…」



「えぇ、基本的に落ちてる物は良いけれど…その銀氷樹を傷つけたりしたら駄目よ?斬り刻まれるから」



「お、おう…」



フィレの忠告にライネスは引き攣った笑みを浮かべる。



「冗談よ…枝を折ったら腕を折られて、幹を傷つけたら胴体が綺麗に別れるだけだから」



「いや、冗談になってないんだが?」



その時、突如として突風が吹き抜け…



『▲◇◇…▶◁▽☆○◁◀?』



「うわっ!?」



耳元で聞き取れない言葉を囁かれ、グリスは驚いて肩を跳ねさせる。



「こら、ウェン?その人達は私の客人だから、脅かしちゃ駄目よ?」



「…」



グリス達が振り向くと、そこには和服を着た女性が立っていた。その姿はどことなく大精霊のフィレににており…



「…親子?」



「えぇ、そう…私とあの人の子供…まぁ、いわゆる精霊と人のハーフよ」



フィレは何でもないように言うが、ここにミストルティンやキルシュガルドがいれば驚く顔が見れただろう。



「ウェン、彼女達の力になってあげて?私は少し用事があるから…」



「…」



「心配しなくていいわ、私は貴女を置いていったりしない…分かった?」



「…うん、分かった」



「いい子ね…まずはアルファのいる場所に案内して、軽めの試練を上げるように頼むのよ?勿論、貴女はあくまでサポートに徹するのよ?」



「うん」



「それじゃあ、私は行くわね…貴女達、カノンが転送門を繋げてくれるから、後はウェンと頑張るのよ?」



氷の大精霊であるフィレと別れて、ウェンとグリス達はやけにニコニコしているカノンが繋げたゲートを潜るのだった…










「…」




「おぉ…凄いな」



ゲートを潜って最初に視界に入ったのは、氷で出来た森に見える物体だった。その光景に、ライネスは率直な感想を漏らす。



「ガラスみたい…」



「氷…なのか?」



「いや、本当に木なんじゃ…でも葉がついてないんだよなぁ」



三者三様の感想を持つ中、それを知っているウェンは特に表情を変えることはない。



「…ここは、アフテリアの西部にある、樹氷地帯…」



「樹氷…?いやそれは水蒸気が木の表面について凍ったやつだろ?」



「…?旅人さん達は、樹氷地帯って呼んでた」


詳しく聞いてみると、どうやら今までにこのエリアへ辿り着いた者が何人かいたらしく、彼らはここを樹氷地帯と呼んでいたので、それが定着したらしい。



「…で、これって結局何でできてんだ?」



「私より、あの人の方が詳しいから、直接、会って聞いて?」



「頑張ってね〜♪」



カノンに見送られて、ウェンが樹氷地帯へと歩みを進めるのに合わせて、グリス達もその後について行った。




アフテリア:樹氷地帯

アフテリアの西部に広がる樹氷地帯は独自の生態系を持っており、中心部から第一〜三層まである。中心に行く程魔物の種類は減るが、その分強力な魔物が生息している。第一層は中心部分を除いて4種類(正確には5種類)の魔物がそれぞれの生息域を持っている。


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