流星は謳い、騎士は堕ちていく
やっとここまで来た…実はもう一つ下書きがあったのですが、『これビルドワールドの核心じゃねぇか、まだ早いわボケがァッ!!』と寝ぼけてた自分を殴り飛ばして書き直しました…はぁ、本当私ってさぁ…?
「へぇ〜、それはまた面倒くさそうな敵だね」
「氷の大精霊の加護があれば楽に防げるらしいんだが、今はフィレの好感度を上げる為にクエストを消化しながらレベル上げしてるが…」
愚痴をこぼしながら、グラスに注がれたマンゴージュースをストローで肘をつきながら飲む少女…雷花。
ヒイナ達は学校帰りに近況報告としてとあるカフェに集まっていた。カウンター兼厨房でスマホを弄っている白髪の女性は見た目は少女だが、成人していて店主らしい。
「こちらチーズケーキです…って、店長?働いて欲しいんですけど…」
「はいは〜い…んふふっ」
水色の髪をした青年が助けを求めるが、店長は右から左に言葉を流すだけであった。なんでこの人カフェやってるの?
「私の所はキルシュガルドが過保護すぎと言うか、何処に行くにしても着いてくるから…いや、凄く心強いんだけどね?」
そう、基本的にヒイナが王都に出かけようとするとキルシュガルドが着いてくる。ただ、名目上は近衛騎士なので、あまり王都から離れられないらしい。
「あと、ミレア…あぁ、聖堂騎士団の副団長の子なんだけど、その子が最近自室に塞ぎ込んで出てこなくなっちゃったくらいかな…?」
原因を知っているであろうミストルティンやキルシュガルドに聞いても答えてくれない。
「あ、私達の方は襲撃されたよね♪」
「…え、大丈夫だったの?」
「少し手こずりましたけど、アスタさんが来てくれたので特に問題ありませんでした」
ここでの心配は二人に同行していたリニアスの事だ。彼女は近衛騎士団副団長だが、戦闘センスはかなり高い…しかし、何故か習得しているスキルがかなり少ない。なので、同レベルのNPCと比べてそこまで強いわけではない。
前に少し気になってキルシュガルド聞いた話によれば、リニアスのスキルが少ないちゃんとした理由があるらしいのだが、やはりそれも教えてはくれなかった。
「実は、アスタさんは幼馴染に会うために王都へむかっていたらしいのですが、何故か逆方向に進んでいたらしくて…」
「とりあえず、私と爪葉ちゃんは明日くらいには王都に着くよ〜♪」
「え、そうなの?ならキルシュガルドにそう報告しとくね!!」
………
……
…
『アスタは死んだ…』
「…」
『もうどこにもいない…』
「………い…」
『何故アスタの側から離れた?』
「うる、さい…」
『なんで一緒に行こうと誘わなかった?』
「……れ…」
『誰のせいだ?』
「黙れ」
『お前のせいだ』
「…黙れッ!!!!」
『お前がーーー』
「うるさいうるさいウるさいうるサいウルサい、ウルサイ、うる、サイ…っ」
夕暮れの橙色の日差しが差す自室の隅で、少女はただ耳を塞いでうずくまる。頭に響いてくる自分を罵る声を聞きながらも、彼女…ミレアは、必死に耐える。
屈してはならない…
耳を貸してはいけない…
一度折れてしまったら、きっともう立ち直れないだろう事を心の何処かで理解しているから。
…少女はただ心が壊れないように、大切な彼から貰った聖剣を抱き、膝をかかえてこの声が消えるのを待つ。
『はぁ…なんでまだ生きてるの?』
「…っあ…ア、スタ…?」
『僕の代わりに、君が死んだら良かったのに…』
「ああアっ…違う…ちがうちがうちがうチガウッ!?アスたはッ、そんな事いわなイッ!!アスタは、あスたはあァ…っ」
瞳から光が消え、うわ言のように同じ言葉を繰り返す少女を見て…ミレアの精神に潜む『それ』は静かに嗤った。
ヒイナ達が仲睦まじく話している間に…ミレアちゃん、闇堕ち寸前。
近日中に投稿したい…のですが、その…テストが、ね?(´・ω・`)




