第三十九話 シルヴァイル君の実情
毎度ながらありがとうございます。
誤字脱字なども多いので直したいのですが、気付けない部分も多いです。
感想や活動報告へのコメントなどで教えて頂けると助かります。
修正が間に合うか迄の保証は出来ませんがよろしくお願いします。
俺はシルヴァイル、森の守り人の子供だ。
とはいっても、生まれた時に両親が死んで姉と二人で暮らしているし、あの当時はゴブリンだと思っていたんだ。
こう見えて転生者で前は地球で、土木関連の仕事に従事していたんだが、気付いたらと言うか飯食ってた時に横に居た後輩が、欲しそうに此方を見てたので、ポットの味噌汁をカップに移し勧めようと『しるばいるけ』と言おうとしたら何故か目の前にゴブリンがいる状態であって『しるばいる』まで言ったところでフリーズしてしまった。
後から知ったのだがそれは両親で、もともと両親は体が弱く、母親は今回の出産を超えられるか怪しかったらしいのだが、俺の『しるばいる』と言う言葉に驚き叫びそのまま心筋梗塞で亡くなったらしい。
何とも格好のつかない誕生となったが、聞き違えた姉には感謝したい。
汁ば要るけが、『け』が抜けたおかげで、シルヴァイルと聞こえてたそうだ。
それがそのまま名前に成ったので結構ファンタジーっぽくてかっこいい名前っぽく感じる、後はあれだ、何とゴブリンと思ってたんだが、少し前に来た神とか周りに言われてた日本人が言うには、別の種族だったらしくて、呪いを解いたら超イケメン集団みたいになった。
チート転移者さまさまだなと思いつつ、自分にはチートが無いのがちょっと悲しかった。
最初の頃は、チート能力は何かないのかと必死に探したが、有ったのは収納位で何のリスクもなしに幾らでも入るというのが分かった程度。
仕方ないのでそれでいろいろ材料を集めまくって、ゴブリンだけど現代チートで、世界に認められる種族に成るよ!をやってやるぜと思ってたんだが、それもこのやってきた日本人夫婦のおかげで別ベクトルで解決されてしまった。
俺は主人公の器じゃなかったらしい、なので仕方なく僕は賢い良い子ですと言うノリで過ごしている。
学校に通いながら、収納が有るのでこの里の武闘派集団砂糖組に入ろうと、今は少しずつ体つくりを兼ねて放課後は走り込みや、その辺の枝で作った木刀で素振りをしている。
最近のお気に入りは、ガズさんにねだって採ってもらったアダマンツリーの枝で、これに魔力を流して形を想像すると、木刀に成ったり剣に成ったりと色々形が変わって面白い。
重さも好きに調節できるので、戦闘時は手元は軽く握りやすく外れにくい作りにし、先に重心を与えて重さで振り回しつつも扱いやすい形にしたり、練習時は自分が持てそうなぎりぎりにして素振りをしたりしている。
これもしかしてチートじゃないんかなと思ってはいるんだが、アカレ子さんに相談したら大変な事に成りそうなので今は黙っている。
きっとアカレ子さんは気付いて居るに違いなく、影響はないと見逃しているんだとは、薄々感じている。
「姉ちゃん、休みにシープボア牧場って…何してるんだ」
目の前には、シープボアに抱き着いて満面の笑みを浮かべながら満足そうにも降っている姉がいる。
「シルもやってみなさいって、凄く気持ちいいわよこれ、なんか皆が言っていた通り癒されるわ」
「ふーん」
そう言って勧められたので抱き着いてみたが、確かにこれは気持ちいいのだが、この時期だと暑いもうちょっと前の寒い時期にやれば最高だとは思うが今は暑い暑苦しい。
その反応を見て気に食わなかったのかと思われ、ごめんねって謝られてしまった。
「いや姉ちゃん今の時期だと暑いよ、もっと涼しくなってからなら気持ちいいだろうけど」
そうかなと小首をかしげる姉に悶えそうになる。
俺と居るときはスレンダー美人で天然系なのだ。
嫁に行くとか言ったら絶対に姉は渡さんって言いたくなってしまいそうではある。
相手が砂糖組の古参だったらそれは諦めて祝福するけど、あの戦闘集団は化け物だ将来入りたいって言ったら訓練を見せてくれたのだが、どこの超戦闘力格闘モノだと言いたかった、だって身体能力だけで残像だすんだぜ。
それに魔法しか使えない奴も居るけど、どこの弾幕ゲームだという戦闘をするんだ避けながら無数の魔法を飛ばし、相手の魔法をかわしながら魔法を打ち込んだり、両方使える奴はその状況ですら近接に持ち込むんだぜ。
たまに買い食いしたり姉ちゃんにプレゼントしたいから小遣い稼ぎでオークの解体をやってるんだけど、オークとか言ってるけどあれほんとにオークなんかな、見た目はオークっぽいんだけど偉いでかいんだよ、最低でもガズさん並の大きさで、たまに大物だって言って家よりでかいのもいるし。
あいつらアレもサイズに合わせてでかかったけど、昔見た姫騎士とオークだとかいう大人向けな漫画みたいなの絶対無理だぞ。
あんな見た目だけど、肉自体はスゲー旨かった、解体終わると小遣いと別に肉分けてもらえるんだけど、持ち帰って姉ちゃんと喰ったら、昔上司におごってもらった高級な豚肉料理店の最高級肉を使ったステーキってのが有ったが、あれ以上にうまみが有ったし臭みが無かった。
今後とも大人になるまではひっそりと暮らし、安定した収入を確保したら姉ちゃんとのんびり暮らしてえなあと言うのが現在の目標だ。
色々とフラグを建てちまったみたいな気はするが、俺はそんなこんなでのんびりとやって行くぜ。
どうも若返った影響か、子供みたいな感じになってしまうが、死ぬ前は三十五歳で今現在は九歳なのでそろそろ四十も半ばなんだが、見た目は子供だからいいよな。
姉ちゃんがモフモフし足りて無かったのか、その辺でいろいろ楽しんでおいでと言って、シープボアをモフりに行った。
仕方ないのでいろいろ施設を回っていると、出くわしたくないと思っていたアカレ子さんと遭遇してしまい、踵を返して戻ろうとしたところ捕まってしまった。
「シルヴァイル君ですね、少しお話があるので出来ればこの後うちに来てもらえますか」
○○からは逃げられない、そんな言葉が頭をよぎりつつ、了承した後にモフっている姉に笹山家に招待されたので後で帰るから先に帰っていてくれと伝え、アカレ子さんと一緒に笹山家へと向かった。
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