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第十八話 数日後

一日開いてしまいました、申し訳ない。

 三日目を終えたあたりから、皆自分たちのできることに成れてきたのか、冬夜、詩歌、アカレ子、グレコ、ヨダ、ガズ達は、何かあった時の相談役として待機してほしいと里民達に言われてしまう。

 ヨダとガズは、それを期に冬夜に頼んで土壁の家の作りを習い研究を始めた。


「ほーなるほどなるほどこれは確かに良いっす」

「便利だ」


 ガズ達は、試しにと作った格子に、再度粘土を探し掘り当てて、干し草と混ぜ合わせそれを塗り乾かしてできた壁をもっていろいろと調べていた。

 とはいっても粘土はそこまで大量にあるわけではないので、土などを色々と混ぜて粘土の割合を減らした場合の崩れたりしない基準を探していった。


 アカレ子は、先日乾かしていた壺を出来上がった竈で焼く作業の補助をしていた。

 温度調節が難しいらしく感覚で覚えてもらうまではこまごまと指示しながら焼いていくそうだ。

 いくつかの完成品が出来たらしく、冬夜はそれに地龍の血を移し替え、皮で蓋をしてしまいなおすと、元のたらいは浄化して、元の持ち主へと返していった。


 詩歌は、フウガに乗って森の探索をするとの事で、帰ってくると大概魔物を持ち帰ってくる。


 フウコは丸まってのんびりと子守り組を見守り、フウタは子供たちと追いかけっこをしている。

 フウタは子供だというのに言葉を理解できるのか、言いつけはしっかり守る、子供たちとじゃれるときも、手加減してケガさせないようにじゃれつき甘噛みする。

 フウコは丸まったところに赤子を預けると尻尾であやす様にしながらのんびりとしており、温かさゆえかそのまま赤子はおとなしく眠る。

 子守り組の親たちは、雑談がはかどっていた。


 家の方は、本来の予定よりかなり早くすでに五件ほど完成しており、そちらへ住み始めた者たちがいくらかいる。

 優先順位は幼い子供のいる家からだった。

 次点は、夫婦の家を作り最後に独り者の家という話に落ち着いたが、ヨダとガズが独り者の家に関しては、新しい土壁の家を試してみたくなっているようであった。


 砂糖擬きに関しては、たらい半分ほどでもかなりの量が取れてしまい、作り置くよりも必要な分を足りなくなったら採取しようという方向に成っていた。


 問題は畑だった、土がいいのか草の成長が早く植えた種が発芽するより先に雑草に悩まされる展開となっていた。

 担当が毎日雑草刈りと水やりをし、それらが終わると自分の学びたい部署に参加して後を過ごしていた。


 料理に関しては、創作料理を皆が作りはじめ、料理組内で味見して良いと言われた物が採用されて皆の食事として振舞われるようなのだが、僅かではあるが料理組がふっくらし始めているように見られる。

 誰かが気付いたのか、料理組は仕込みと食事の時間以外は、里の中を掃除するようになっていた移動は駆け足で、食事時を見ても皆と同じ量ではなく、大体半分より少し少ない程度の量を食べるようにしていた。


 家族向けまでの家がそろそろ完了するかという辺りで、ヨダとガズと冬夜は里長の家を土壁の家で造ろうと企み里長に許可を得た上で開始した。

 ようやく、ちょうどいい割合が見つかったらしく、ヨダと冬夜がガズが四隅に建てた柱を基準にして格子を組み上げはめ込んでいく、その間ガズはひたすらに土壁の元を作り続け、格子がはめ込まれたところから順に塗り上げていった。

 窓は突上げ窓にしようという事に成り最初に窓自体を木枠で作成して窓板の固定用に横と下に穴をあけておき、土壁を塗り終わった後に窓にする予定の部分だけ穴を開けはめ込み周囲を塗りなおした。

 土壁が完成しついでで作った竈等も作り終わると今度は内装を始めた。

 竈を作り終わってから気づいたのだが、ここには鍋などは一切なかった、唯一は調理組に貸し出してある冬夜の仕事道具だけだ。

 そういえばこれどうするんでさ、鍋でしたっけアレとかはないっスよとヨダに言われるまで気づかなかったのが恥ずかしい。

 玄関は引き戸にし、地面側に台所等のスペースを作り、板の間を作成し台所より一段高くして、板床じゃ寒いだろうと毛皮を敷いておく。

 だいたいが完成したところで、里長を呼び出してみてもらったが、ガズとヨダはこんな出来のいいところに儂一人だけ住んだら周りに申し訳ないだろと怒られた。

 あくまで技術実験で作ったので、他の家も後々こうしていきたいと言って納得させ。

 ガズとヨダは、暇そうな里人を呼び出し手伝いにして粘土を再度探しに行った。


 ガズとヨダはそのままでも大丈夫そうなので、冬夜はまた森の散策を始めた。

 この世界の術式という物を身に着けるため、まずは魔力を体に纏い身体能力の強化を手に入れるところから始める。

 そもそもが、剣神と拳神の付加効果により身体能力自体が異常なレベルまで上昇しており、それをさらに身体能力強化で底上げしようという試みなので、もし成功したとしても制御できるかわからないレベルに成って居た。

 実際に試してみた結果を言えば、先日召喚した刀を持っていなければ死んでいたかもしれないという事と、里から少し離れた位置から一直線に数キロほどの道が出来たことぐらいだろうか。

 強化した状態で直進した結果制動できず、目の前の木にぶつかりそうになる度にすべてを居合で微塵にし通過するを繰り返して何とか停止したときには既に数キロほど進んでいた。

 微塵にした木屑が体に当たり痛いかと思ったのだが、身体強化は防御性能まで強化されるらしく、全く影響なくつき進めてしまった。

 止まった後に後ろを振り向くとドサドサと木が倒れてくる状況で、慌てて避けた後に戻りつつ切り倒してしまった木を回収した。

 戻っている最中にいくらかの魔物と遭遇するも、すべてが冬夜を見るなり逃げ出していく始末だった。

 里に戻ると、森霊と詩歌にむちゃくちゃ説教され、木材に関してはそのまま持っている事となった。

 折角だからという事で、里からの道として、詩歌と森霊の協力の元繋いで、更に路として扱えるように整地しておいた。

 走った時に気付いたのだがこの森自体がかなりの広さを持っているらしく、人里などは見えず、遠くの方に山が少し見えた程度であった。

 森霊に聞いたところ、出来上がった道から少し右の方へ傾いた角度で真っすぐ徒歩で半月ほど移動すれば、他の種族の住む土地へとつながるとの事だった。

更新頻度がかなり不定期になると思われます。

気長に待っていただけましたら幸いです。


ブクマ評価ありがとうございます。

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