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胞子系終末短編集  作者: 胞子観測者
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約束の回転

約束の回転


彼らは喜びの時も悲しみの時もゆっくりとまわりだす。

靴が優しく地面を蹴って

静かにまわりながら彼らは互いを理解する。

静かな愛が、悲しみが、

溶けだして、混ざりあって、

一体全体誰のものだったのか

分からないままに、皆が幸せに微笑んで


自然にひとりふたりと帰路につく






回転する人間の群れの上を、

オカクラゲは風に流されながら漂った、

傘の輪郭が広がり縮みながら、

流れる風に身を任せ


ふ、と赤の中に紅をみた





意識が体から溶け出して、

ふわりと軽くなる瞬間、

体の像にひっかかって

体がいくなと

ぴくりと跳ねる。


境界が溶けきる前

私たちは大地と空の狭間で揺れる


回転三部作

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