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胞子系終末短編集  作者: 胞子観測者
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学者と弟子3 外伝の発生確認


手始めに他の棚と同じ高さ(おそらく増設される前)の、一番上から確認していく。

順調に目録と照合される本を積み上げていくと、隣で司書が声をあげた。


何ごとかと司書を見ると、その手には「発酵食品と人類」のナンバリングと外伝の三冊が握られていた。


「「…発酵食品と人類」に外伝はなかったはずだが」


師の言葉に私は慌てて目録を探した。


「…ありませんね」


目録と司書の手元を何度確認しても、ないものはないのだ。


司書は面目なさそうに、すみません、と謝り通常業務があるからとその場を辞退していった。


「発酵食品と人類 外伝」は置いて行って下さい!と師が声をかけている


私はまだ整理されてない棚と目録を

見比べて首をかしげる。



「この蔵書たちは誰が集めたんです?」


休憩をすすめにお茶を持って来てくれた司書に尋ねる。


司書はなんとも言えない顔をして、

「しいて言うなら、谷の分館でしょうか?」

とよく分からない事を言った。


「ふむ」

と師は頷いたが、その意識は外伝に向けられている。


その司書も少し整理を手伝ったあと申し訳なさそうに、通常業務に戻っていった。

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