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4月1日の母ちゃん  作者: はしたか みつる


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ミッション8:「天国より来世よりこっちの方が100倍いいわよ、息子がいるもの」 / 3

 死神の姉ちゃんのターゲットは、俺とジュリリンと母ちゃんの3人全員。誰を狙っても残りの2人に総攻撃をされる。死神の姉ちゃんにとっては不利な戦いだ。それが分かっているからか、死神の姉ちゃんは大鎌を構えたまま動かない。しかし、死神の姉ちゃんは動かなかったわけではなかった。「動く必要がなかった」のだ。


 俺の背後から母ちゃんの悲鳴が聞こえた。振り返ると、頭からケチャップをかぶったかのようなディップの姿。母ちゃんはケチャップディップに再び捕まり、そのディップに迷いなく鉛玉を放ったのはしじみ。ついで、あさりとはまぐり。……そうだよな、母ちゃんを人質にしたらジュリリンはともかく、俺としじみたちは下手に動けないもんな。しじみたち、めちゃくちゃ撃ってるけどさ!!



 「おい、少年少女よ。このおっ母さんを俺に引き渡してくれたら、お前らは見逃してやるようにあっちの姉ちゃんに言ってやるよ。悪い取り引きじゃねぇだろう?」


 「……母ちゃんを返せ」



 俺はディップに拳銃を向けた。これで俺の身がどうなろうと構わない。母ちゃんと2人で現代に戻る、その誓いを破ることになる。しかし、こうでもしなきゃ親孝行にならねぇんだよ。俺はディップに向けて、発砲した。ディップはその弾丸をいとも簡単に避け、呆れたように母ちゃんに言った。息子にここまでさせるくらい、生き返りたいのか?と。


 母ちゃんは泣き笑いの表情になった。

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