招かれざる客
ちょっとした安息
あの激しい戦いからしばらく。
とりあえず、俺と司先輩が倒れた。原因は魔力の欠乏だ。司先輩も俺もあれだけ無茶をすれば倒れるのは自然だろう。
まぁそんなわけで二時間位ぶっ倒れた後、俺は綾音に怒られながらヤタガラスの整備をやっている。あ、司先輩はまだ医療ポッドの中らしい…あの人どんだけ無茶したんだか…まぁ、それは俺も同じか…あんなに怒った花怜さん初めて見たぞ…っと、壊れた術式の修復はこんなもんかなっと、後は杖の方を見て…
「ねえ?蒼穹くん私の話聞いてる?」
「うん、聞いてる聞いてる。」
ガチャガチャ
「聞いてないよね?さっき私が何て言ったか覚えてる?」
「え?無茶すんなだっけ?」
そう返した途端思いっきり頭を殴られた。
「イタッ、なにすんだよ‼」
と、綾音に言うと
「そろそろご飯に行こうっていったよね?」
そこには般若がいた。
「ご飯?今何時だよ?まだ5時くらいだろ?まだ飯には早いんじゃね?」
「もう9時ダヨ‼なんで蒼穹くんは一回集中すると時間感覚なくなるかな‼」
ガミガミと続く説教の中扉の開く音がし、誰かが入ってくる。
「よう、相棒‼️まーた夫婦漫才か?」
この声は夜か…
「どうした?サボったことを謝りに来たか?相棒。」
と、返すと
「いんや、お前らいつまでたってもこねぇから、ほれこれ弁当。」
と、弁当が入っているであろう袋をふる。
「なにかな?サボってたことを謝りに来たのかな?私たち結構大変だったんだけど?白井君が前線に出てきてくれたら真辺先輩も花怜先輩も無理しなくてすんだじゃないかな?」
そう、ニッコリと詰め寄る綾音さん…相当恨んでらっしゃる…
「一応、一時期信濃を一人で守ってたんですけどね?それで許してくれない?」
確かに一人で信濃を守っていたというのは事実ではあるが…肝心の信濃は半壊、ドッグ内での修繕(最低でも3ヶ月)しかもその原因のほとんどが夜による破壊である。コイツに修繕費用出させるか?…
そんな黒いことを考えながら弁当箱を受け取り蓋を開けると
「お、カツカレーじゃん。司先輩もう起きたのか?」
と、カレーを食べながら聞く。うん、司先輩のカレーマジで旨いな…キャメロットの高級レストランより旨いのは反則だろ…また、花園通おう。
「開戦前に作ってた分だとよ。ちなみにカツは…」
「私が揚げた。」
そう言いつつツカツカと花怜さんが書類を持ちながら入ってくる。
「花怜さん、書類ならまたあし」
「蒼穹、客だ。真辺さんが対応してる。お前と綾音をつれてこいと客のご指名だ。」
と、言われる。誰だよこんな時間に来るって近衛か?綾音を呼んでるってことは天斬のおっさんか?
「客の名前は?」
心当たりがないから聞く。
「竜ヶ崎辰蔵とその孫桃果だ。」
よりによって竜ヶ崎か…行きたくねぇ
「心の声が漏れてるぞ。どうする蒼穹?いや、隊長か?」
と、花怜さんに茶化される。
「さて、どうしたものかな?綾音さんは来る?」
正直、連れていきたくはないが一応聞いてみると
「行くに決まってるでしょ?」
「デスヨネ。」
本当この娘は俺がどれだけ大事にしたいかもわかっていない…
「花怜さんと黒は部屋の外で見張り。いつでも突入できるように武装の携帯を許可します。綾音は絶対に俺の側を離れるなよ。後、夜。」
「なんだ?蒼穹?」
「夏音に連絡とって『信濃』を出してくれ。」
「は?お前何言ってるの?」
訝しそうに聞く夜に
「いいから、保険だとでも思ってくれ。」
と返す。
「ハイハイ、いつも通りやらかすんですね、タイチョウサマ。」
とだけ、言いながら夜は格納庫を出ていく。
「さて、各自行動を開始。俺たちは竜ヶ崎のカスの顔でも拝みに行きますか。」
と、言いながらパチンと指を鳴らし自分と綾音の服を騎士服に変え歩きだす。
「本当に蒼穹くんはなんでもアリだね…」
次回からはクソジジィだのクソ女だのが出てきて超大変と言うわけで次回もお楽しみに‼️
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