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【82本目】カウボーイ&エイリアン(2011年・米)

 ハリソン・フォードのドラ息子、ポール・ダノだった。当然っちゃ当然だけどリトルミスサンシャインの時と全然印象違う。




【感想】


 西部劇は映画誕生期から1950年代くらいまでにかけて、ハリウッドで一時代を築いたジャンルです。しかしながら1960年代以降の多文化・多人種主義が重視される社会潮流の中で、白人至上主義的な作風や男性中心主義的なキャラクター配置が批判され、衰退していったという歴史があります。




 今西部劇映画はもう年に数本見れるくらい(【ゴールデンリバー】とかは面白かった)で、かつて大量生産されたころの栄華は見る影もないですけど、それでも西部劇を懐かしむ人々は多いようで、【ジャンゴ・繋がれざる者】のように西部劇を今風に作り直して製作しよう、という努力の見られる映画がたまに見られる時があります。




 ならばいっそ、思いっきり大胆に作り直してやろう!という意気込みで、SF映画と融合させてしまった映画こそ、この【カウボーイ&エイリアン】なのです。




 西部劇映画とSF映画を融合させる試みは、わりと昔から行われてきました。定義は人によって違うでしょうけど、【ウエストワールド】【バック・トゥ・ザ・フューチャーpart3】【ワイルド・ワイルド・ウエスト】などです。


 ただこれらの映画があくまでSF映画の文脈で物語が進むのに対して、【カウボーイ&エイリアン】のストーリーラインは完全に西部劇映画の文脈、という点が、この映画の特筆すべき点でしょう。


 


 脚本だけ見てみると、びっくりするくらい王道(といっても50年代ハリウッド的じゃなくて、マカロニウエスタンとかイーストウッド映画的だけど)の西部劇を突っ走っていることがわかります。


 ただ物語の後半で登場する悪徳集団が、ギャング集団でも悪徳保安官でもなく、宇宙人だったというだけです。


 「いやいや、宇宙人出てくる時点で王道西部劇じゃないだろう」という意見もあるかもしれません。でもそういう意見をお持ちの方は一度見てみることをお勧めします。とりあえず僕は、見てて何回かSF映画であることを忘れてました。




【キャラについて】


 ダニエル・クレイグ演じる名無しの主人公は、当初記憶喪失になった男、という設定で登場します。のちに彼が記憶喪失になったいきさつ(SF的)が明かされますけど、記憶喪失の彼が主人公を務めることによって、そのままマカロニウエスタンでよくある正体不明の風来坊の役どころを一ミリの違和感もなく演じ切っています。このへんのSF的設定を西部劇の文脈に落とし込む巧妙さこそ、【カウボーイ&エイリアン】の見どころです。




 オリヴィア・ワイルド演じる女ガンマンはちょっと彼女だけ現代風だな?って思ってて、古き良き西部劇を踏襲したような作劇の中では微妙に違和感がありました。でも後半になると彼女が隠し持っていた秘密(超SF的)が明らかとなり、その秘密によって女ガンマンという設定にもさほど違和感がなくなる、といううまいシナリオ設定になっています。




 あとハリソン・フォード演じるならず者のボスやサム・ロックウェル演じるバーの店長はSF的な隠れ設定もなく、もう完全に西部劇の登場人物でしかないですけど、役者のオーラのせいでエイリアンとの戦いで生き延びてもさほど違和感を感じないのがすごいです。




【好きなシーン】


 監督がジョン・ファヴローだから、主人公が腕輪から放つエネルギー波みたいなのがまんまアイアンマンのリパルサーですねw


 馬上で逆さづりになりながら撃ったりと、エイリアンを倒せる攻撃ができると知ってから速攻でものにしてたのが格好良かったです。


 主人公が記憶喪失になった理由が明かされる過去回想が、まんま昭和期の某特撮ヒーローなのもツボです。




 あとベタベタではあるんですが、エイリアンから逃げたり、洞穴に隠れてただけだった少年が、大佐から受け取ったナイフで自力でエイリアンを倒したくだりがめっちゃ好きです。


 

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