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【24本目】【祝・アカデミー賞2冠】フォードvsフェラーリ(2019年・米)【ネタバレ注意】

【感想】


 1月13日、第92回アカデミー賞各部門の候補一覧が発表されました。作品賞には昨年話題となった【ジョーカー】や【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド】、Netflixで配信中の【アイリッシュマン】や【マリッジ・ストーリー】などが名前を連ねていますが(ロケットマンも入ると思ってんけどなぁ……)、現時点(2020年1月下旬時点)では【パラサイト-半地下の家族-】、【ジョジョ・ラビット】、【フォードvsフェラーリ】が全国の各映画館で上映中の映画になっています。


 【パラサイト】と【ジョジョ・ラビット】はもうここでもレビューを書きまして、当然二つともオスカー候補の名に恥じない名作だったわけですが、個人的な好みで言ったらこの【フォードvsフェラーリ】はその二作を遥か凌駕する快作でした。初日に見に行った後、IMAXでもう一回見に行きましたよ。


 社会的な背景とか、倫理的なメッセージとか、難しいこと一切考えさせずに、ただただ二人の男のスピードとの戦いを描き切るそのシナリオ構成。2時間半というちょっとした大作戦争映画並みの時間があっという間に過ぎていきました。




  アレですね、ドライバーのマイルズの純粋さと真っ直ぐさ、それゆえの不器用さが、この作品の個性と直結しているように思えてなりません。上でスピードとの戦い以外のことを一切考えさせない、って書きましたけど、それは正に車の改造と運転にかけては超人的だけど、スポーツカーを一般人に乗りこなせない仕様にするわ個性強すぎてちゃんとしたスポンサーもつかないわで、社会での立ち回り方がド下手なマイルズの個性と一致した作風なんですよね。




 そんな彼を、体の問題から運転はできないけど営業センスは凄いし交渉力にも長けているシェルビーが後押しすることで、最高のコンビが出来上がる、という、バディムービーとしてはベタベタながら最高に熱い展開です。


 一番熱中できるのがレースシーンなのは大前提として、シェルビーがマイルズが安心して走れるために、嫌味な副社長のいないところでフォード2世を説得したり、ル・マン本番で副社長からの電話を無視したりする光景は、ちょっとした【スパイ・ゲーム】的サスペンスみたいで見ごたえがありました。




 基本的にはそんな風にテンションの上がるシーンが多めですけど、マイルズが終盤のあるシーンでちょっとだけ器用になろうとして、足を掬われてしまう展開は見てて結構切なかったですね。器用になろう、空気の読める大人になろうとして、結局もっと器用な人に出し抜かれるという、現実でもよくある光景って感じだし、コミュ力がある方ではない自分としてはなかなか他人事には思えなかったです。そんな屈辱的な敗北を喫しても、彼がすぐに一から車の設計を考えようとする姿は、不器用な人間は不器用なままでいいんだ、そのまま真っ直ぐ生きていけ!というメッセージをはらんでいるようで、ちょっと涙腺にも来ましたね。


 


【好きなシーン】


 レースシーン全般は当然そうですし「7000+ GO LIKE HELL」のシーンも見どころでしたけど、やっぱり中盤のシェルビーとマイルズのケンカシーンは微笑ましかったし、彼らの関係性を如実に表しているシーンでもありましたね。


 端から見ればあれは完全に男子小学生のケンカなわけですけど、家族の前でのマイルズや、フォード社員の前でのシェルビーならともかく、お互いの前でのシェルビーとマイルズはスピードの世界に魅了された、正に子供のような存在なんですよね。一度自分が降ろしたドライバーに再び頼み込みに行く、という、演出によっては非常に気まずくなりそうなシーンでもあるところを、二人の関係性上むしろギャグ演出で撮っててすごい、なんか、癒されましたw


 で、それを(男子って子供ね~)みたいな感じでデッキチェアに座して眺めてるモリー夫人w




 あとシェルビーが隣のフェラーリチームのブースにねじの部品放り投げて不安煽るせこい戦法使うシーンもツボでした。

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