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hmsstpy  作者: ゆりえ
後編 第4章 闘い
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第11話

城から無事脱出した雄馬達だったが、一安心した雄馬達の背後に忍び寄るものは人物とは一体?!

振り返って背後を確認すると、そこにはザックルさんがいた。


「無事で良かった!」


「ザックルさん!どうしてここに?」


「街の異変にいち早く気が付いたワシらは一足先に、君達が来たワシの自宅の隠し扉になっている部屋の秘密基地に身を潜めたが、外に出ていた者が数名拘束されてしまった。その者達を救いたいのは山々だが

、この星にやってきた地球人や異星人の数がどうやら数名というわけではなさそうだった為、まずはワシらの希望である君達を探し、その身の安全の確保を最優先だと判断し、こうして君達を探し迎えに来たわけじゃ。ところでそちらのお方、ミュゲルさんですね?ここにミュゲル様がいらっしゃるということは、

、話し合って交渉は成立したということじゃな?」


「はい。話し合って今後は地球とも友好的な関係を築いていく話になっていたところに、予想していたよりも早く、地球政府の人達と水星の人達がこの星に来てしまい、こんな状況になってしまいました。俺たちがもう少し早く来ていれば、、。」


「そうじゃったか、、だが、もう起こってしまったことに嘆いていてもどうにもならんじゃろう。それに君達はワシ達との約束はきちんと果たしてくれたじゃろう?だからそんなに自分達を責めんでくれ。」


「いえ、、、これは全て俺のせいです。」


そういうとミュゲルさん切り出した。


「元はと言えば、私が地球との交流を根絶しようとしたことが原因です。黙っていれば、ただ戦争になっていただけだったのを君達がそれを防いでくれました。それに私は地球と交友関係を結ぼうと思ったというよりも、あなた達の存在があったから、地球を受け入れようと思えたのです。そしてもしそのまま上手くいっていれば、あなた達を通して色々な地球人達との交流を深めていきたいと思っていました。ですが

、あなた達を大事にしない地球とは友好関係を築けません。だから、あなた方が私を嵌めていないと分か

った今もこの星にやって来た地球や水星の兵士や偉い方々に、こちらから交友関係を築きたいと申し出ようとは思えないのです。だから、あなたが、あなた方がそんな風に謝ったり、申し訳なさそうにする必要はないわけで、、そんな風に思う暇があるなら、あなた方が、私との交渉にしっかりと成功させたことを地球の偉い方々に報告し、あなた方の身の安全の確保してください。それが確認できたら、私は地球との交友関係を深めて、水星ともきちんと友好関係を築き直したいと考えています。」


「ミュゲルさん、、ありがとうございます。わかりました、やってみせます。」


「楽しみにしています。」


「ところで、、これだけの話をしてきたにも関わらず、君達の名前をまだ聞いておらんかったな。名前を聞いても良いじゃろうか?」


「そう言われてみると、、私もまだあなた方のお名前をお聞きしていなかったですね。申し訳ない、是非お聞きしたい。」


ザックルさんとミュゲルさんがそういうと、俺たちは一人一人自分の名前を名乗っていった。

そうして自己紹介を終えたあとに、割とまったり自己紹介をしている状況ではないことを思い出し始めていたタイミングでザックルさんが話し始めた。


「ここでこうしていても、いつ捕まるか分からないですし、とりあえずはワシの秘密基地に移動しませんか?」


そのザックルさんの提案により、俺たちはザックルさんの案内で、兵士たちに見つからないよう用心して秘密基地へと移動した。

そうしてなんとか無事に秘密基地に着いた俺たちは、早速、今後の話などをし始めようとしていた時に、堰を切ったかのように話し始めたのはザックルさんだった。


「ミュゲル様、ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。私は、かつてあなたの親友であったラルミス様の弟子、ザックルです。あなた様が地球を地球人をラルミス様を憎んでからも私は裏でラルミス様を愛し、崇拝し続けてきました。そして、どうにか、あなた様がラルミス様を地球を地球人を憎まないようになる手段はないかと、あなた様の情報を城から仲間に盗ませたりしていましたが、過去に何人か城に行ったまま帰らないものもいました。その度に私はあなた様を憎むようになりました。ラルミス様が自分の側にいなかったという私情を理由に、ラルミス様に関わる全てのものや人を非情にも消去していくあなた様を恨みました。その私情のせいで私の仲間が何人命を落としたことか、、、。しかし、あなた様がラルミス様がかつて大切に思われていたお方だと思うと、あなた様をただの他人だとも思えず、ラルミス様が地球に行ったことにより、離れていってしまった、失ったという感情を持ったこと、その喪失感は、「そんなことくらい、ただの私情」とも思えなかった為に、あなた様を暗殺しようなどという行動には至りませんでした。ミュゲル様、あなたもさぞ、お辛かったでしょう、寂しかったでしょう。私は仲間がいたので傷を舐め合うことができました。ですが、あなた様はこの星を治める上で、きっといつも大事なことは誰よりも先にラルミス様に相談されていたことでしょう。全ての思考も、なにもかもをラルミス様と、この星を治めることだけに注いでいらしたからこそ、ラルミス様を憎まれたのでしょうね。そう考えると、あなた様を憎めない、むしろ救いたい、今の私はそう思ってしまったのです。一方的に話続けてしまい、申し訳ありません。ですが、私はいつかあなたときちんと話をしたい、してみたいと、ずっと思っていました。それが今日ようやく叶ってとても嬉しいのです。」


「実はザックルさん、あなたのことは存じ上げていました。かつて、ラルミスと共に星を治めていた時にラルミスから話をよく聞いていましたので。ですが、特にラルミスからあなたを紹介されることもなく気付けば時間だけが経ってしまい、ラルミスが地球に行くことになってしまいました。あなたが率いる集団がいることも認識していましたが、私のラルミスやラルミスに関係する者に対する嫌悪感があった為に、向き合おうとは思えなくなっていたというのが本心です。ですが、あなた方のお仲間は全員、城の牢屋にいます。誰一人殺していません。なぜなら、私もラルミスやその周りの者達を恨みきれなかったからです

。」


「そうでしたか、、私の仲間は皆、生きていますか、、、殺されたのではないかだなんて一度でも思った私が愚かでした。本当に申し訳ありません。」


「いいえ、そう思われても仕方がありません。星を治める身として、世間にはそう見せておかなければならなかったという理由があったとはいえ、こちらこそ申し訳ない。この騒ぎが落ち着いたら、お仲間を全員解放いたしますので、もうしばし、ご辛抱を。」


「申し訳ありません、、、ありがとうございます。それからラルミス様のことでお話したいことがあるのですが、、ラルミス様はなぜ、私とミュゲル様を会わせなかったのだと思われますか?こんなことをお聞きするのは図々しいと思いながらも、ずっと気になっていまして、なにか深い意味があったのではないかと未だに気になって、ちらついてしまうんです。」


「おそらく、、それは、、」


「それは?」


「ラルミスのことだから、、その内会うべき時に会うだろうくらいに思っていたんじゃないかと思います

。確かに、もしラルミスと私の関係がずっと良好であれば取り急ぎ、会わなくても悪い関係にはならなか

ったでしょうし、家族みたいに思っていたのかもしれませんね。私もあいつからはザックルさんの話を聞いていたのでお会いしたいとは思っていましたが、今考えてみると、会いたいと思っているならば、自分から、ザックルさんに会わせてくれって頼めば良かったなとも思います。」


「考えてみれば、ラルミス様はそういうところがあったかもしれません。でも私もミュゲル様にお会いしたいのなら、そうするべきでした。それをしなかったが為に、何年も一人で考え込んでモヤモヤしてしま

っていたので。」


「考えたって何をですか?」


「本当にお恥ずかしい妄想を一人で膨らませていたので、、答えられません。申し訳ありません。」


「そうですか、、まぁ、なんにせよ、この騒ぎが落ち着いたらお茶でもしましょう。」


「はい、喜んで!」


二人の話が落ち着いたところで、俺はようやく今後の話を振ろうとする気になれていた。


「それで、、これから、どうしましょう?俺、とっさに城からミュゲルさんを連れ出したものの、その後のこと考えてなくて、、ミュゲルさんに言われて考えたのは、まずは俺たちが地球に帰って、このことをしっかり報告して認めてもらうことですよね?」


「そうじゃな、雄馬さん達は、まず地球に帰ることが賢明かもしれんな。ミュゲルさんのことはワシに任せて、地球に帰り、まず報告をするんじゃ。宇宙船までの道案内をまた城に行く際に案内を任せたアレックに頼もうと思っているが良いかな?」


「ありがとうございます。」


「では、一休みしたら出発じゃ!」


そうして俺たちは地球に帰ることとなった。




















ミュゲルとの交渉が上手くいったことを地球の政府に確実に伝えるべく、雄馬達は地球に帰ることとなった。勝手に抜け出し交渉しに行った雄馬達を果たして政府はどう捉えるのだろうか?!

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