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hmsstpy  作者: ゆりえ
後編 第4章 闘い
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第6話

金星の最高権力者ミュゲルに会って交渉をする為に、ミュゲルの城へ潜入することをザックル達に協力してもらうことになった雄馬達。果たして、潜入はうまくいくのだろうか?!




ザックルさんの後について部屋から出ると、長い通路があり少し歩いた先にあった部屋に入ると、ザックルさんが壁の近くにあった置物をゴソゴソし始めた。すると、何も無いように見えていた壁から隠し扉が出現した。その扉を開くと階段があり、それは地下へと続いているようだった。その階段を下りて行くと

、広く真っ白な部屋に辿り着いた。そこにはモニターや、何らかのコンピューターが沢山あり、タッチパネルのようなものを数百名程いる金星人の人達が一斉に操作していた。立ち止まって周りを見渡していると、その中の一人がこちらへ近づいてき、俺たちに挨拶をした。


「初めまして、と行っても昨夜の宴の席でお会いしているのですが、僕を覚えていますか?」


「すいません、覚えていないです。」


「ですよね、そうだろうと思いながらもいちを聞いてみました。僕は、アレックと言います。宜しくお願いします。」


「宜しくお願いします。」


アレックさんとの挨拶を終えると、ザックルさんが更にアレックさんを紹介した。


「彼は何度も城の潜入調査に成功している。君達の案内はアレックくんに任せようと思う。いいな?アレックくん。」


「はい!お任せ下さい!」


「ではこれで決まりじゃな!早速、潜入に備えて準備をするとしよう!」


それから俺たちは、ザックルさんとアレックさんの二人に城の潜入経路や注意すべきポイントなどを細かく聞き、潜入の計画を綿密にした。それから明日の潜入に備え、数時間の仮眠をとった。目覚めて支度を済ませると、地球人の血の匂いを消す薬を飲み、出発をする前にザックルさんと言葉を交わした。


「ザックルさん、ここまで面倒を見て下さり手を貸して頂いて、本当にありがとうございます。信用できないなんて言って、すいませんでした。僕らがもし、交渉を成功させたら、また、ザックルさんの所にきてお礼をしたいのと、それから、、、何気ない会話をしたいです。また来ても良いですか?」


「もちろんだとも、いつでも来ると良い。それから、「もし、交渉を成功させたら」ではなく、「必ず、交渉を成功させて」じゃろう?君らなら、きっと大丈夫じゃ。自信を持ちなさい。」


「……ありがとうございます。必ず戻ります。」


俺がそう言った時、俺も仲田もキャシーも神菜も皆、ザックルさんに希望の笑みと潤んだ瞳を向けた後、深く頭を下げた。きっと俺達4人はその時、同じ気持ちだったのではないかと思う。


ザックルさんと別れた後、俺たちは城の方へと向かった。城への距離はさほど遠くではなかった為、30分程歩いて城のすぐ側にまで来ることができた。しかし、正面の門には護衛もいる為、真正面からは入れない。だが、それは、計画の段階で分かっていたことだった。毎回、潜入の度にアレックさんが使っている

、あらかじめ作ってあった隠し通路を通って城内に入ることになっていた。城は外壁で覆われている為、まずは護衛に見つからないように外壁の隠し扉を開いて外壁の内側に入り、更に外壁の向こう側にある地下の物置き部屋へと続く隠し通路が地面に掘ってあるので、そこでも護衛に見つからないよう、素早く開いて城内に入る計画だ。物陰から外壁周りを見ていると、護衛の数も手薄そうに見えるが城内は分からないので油断は禁物だとアレックさんが言った。しかし俺たちは、例え外の護衛が手薄でも、緊張とプレッシャーでどうにかなりそうだった。それでも俺たちはアレックさんのGOサインと共に、城内の潜入に踏み

切った。

小走りで外壁に近づいてまずは外壁を突破し、次に城内の地下室に入ることにも無事成功した。物置き部屋はとても埃っぽい部屋ではあったが、そんなことよりもまず、城内に入ってこられたというだけで、嬉しさのあまり叫び声をあげそうになったが、それは堪えて次のルートを確認するのだった。

次はこの物置き部屋を出て左に進み、護衛に見つからないように全速力で通路を走り、行った先の右側に

ある手前から3番目の部屋に入る。そしてその部屋には、この城の護衛の制服があるので、それに着替えて、城内を護衛のフリをして一気にミュゲルさんのいる最上階まで行くという計画だ。

そしてその計画通り、俺たちは部屋を出て、護衛のいる部屋まで思い切り駆け抜けた。そうしてなんとか護衛の制服のある部屋に辿り着き、護衛の制服に着替えると、俺たちは平然を装ってその部屋を後にし、最上階へと向かった。


上の階に行くと、すれ違った護衛に声をかけられた。しかし、俺達には金星人の言葉が理解できず、おどおどしてしまった。するとアレックさんが俺たちに変わって、その護衛に何か言葉を返して少しの間会話を続けいると、その護衛は俺たちの方をジロジロと見ながらも、通りすがっていった。

少し歩いて進んでから、アレックさんに何を話していたのかを聞くと、護衛が俺たちのことを見て、「あまりみない顔だが新人か?5人で揃ってなにをしている?」と聞いてきたので、「お疲れ様です!新しく入ったばかりで分からないことだらけですが、宜しくお願いします!今は同期達と一緒に休憩中でして、レストルームに向かうところであります!」と会話をしていたらしい。

それを聞いて、5人で揃って歩いているのは目立つのではないかと思ったので、二手に分かれて歩いた方が目立たないのでは?とアレックさんに提案してみると、このまま進んで行っても、言い逃れできるので安心してついて来てくれと言われたのだった。自身満々にそう言うアレックさんを見て、俺たちは安心してアレックについていくことにした。


しかし、最上階に着くと流石に5人は目立つし、この階にはミュゲルさんがいるせいか、人数は少ないものの強そうで賢そうな護衛ばかりがいる様に見えた。

そして、また護衛に声をかけられてしまったが、サッと俺たちの前に出たアレックさんは、霧吹きのようなものをその護衛の顔に吹きかけた。すると、その護衛がその場に倒れそうになったのを、床に倒れる前にアレックさんが支えて一度床に寝かせると抱えて通路の端に寄せて、再び寝かせた。

それを見ていた俺たちを見てアレックさんは言った。


「大丈夫、ただ眠らせただけさ。このフロアにはあと3人護衛がいるはずだから、その3人を眠らせてしまえば、あとはミュゲル様とお話する時間くらいは確保できるだろう。他の護衛に見つかる前に先を急ごう

。」


「はい!」


そうして俺たちは運よくその作戦で4人目の護衛を眠らせ、ミュゲルさんがいる部屋の前まで辿り着くことができた。


「僕が案内できるのはここまでだ。幸運を祈る。また城の外で必ず会おう。」


「俺たちの為に危険を冒してまで案内してくださり、本当にありがとうございます。アレックさんも気を付けて城から脱出してください。そしてまた、必ず城の外でお会いしましょう。」


「君たちの為だって?君達が成し遂げようとしていることは、少なくとも僕ら集団全員にとっては、とても幸福なことで感謝してもし足りないことだ。だから、君達のように正々堂々と闘う勇気がない僕らは、こんなことしかできなくてむしろ、、、本当に申し訳ないと思っている。」


「いいえ、俺たちは俺たちでこうするって決めたんです。だから、その結果がどうであれ、、いえ、、、必ず成功させてくるので、そんな風に思わないでください。だからアレックさんは、ここから無事脱出することだけを考えてください。」


「………ありがとう……必ず、またお会いしましょうね。」


そう言うと、アレックさんはこちらを振り返らずに来た道を走り去っていった。


そして俺たちは、ミュゲルさんのいる部屋の扉に手をかけた。

城の潜入をザックルの仲間のアレックの協力のもと、成功した雄馬達。ついにミュゲルがいる部屋の扉の前まで辿り着いたが果たして?!


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