第4話
水星人に不思議な部屋に監禁されてしまった雄馬達。そこから脱出することも出来ず立ち往生していたが、そんな雄馬達の前に、謎の人物が現れた。
しばらくすると、窪みも何もないはずの白い壁に出入り口が出現し、そこから大きなマントを付けた仮面で顔を覆った男の声をした者が、1人で部屋の中へと入ってくるなり俺達に訊ねてきた。
「こんにちは。先程の部下の無礼をお許し頂きたい。それで早速の質問なのだが、君達は一体何者ですか?どうやってこの星に来たのか、そして、私達ですらそのままの身体でこの星の地上に出ればたちまち燃え尽きるか凍りついてしまう環境下で何故、何の装備もなしに平然としていられるのでしょうか?その姿を見る限り、普通の地球人のように見えるのだが。」
簡単にこちらの情報を明かしてしまっては、明かしたところで用済みになって始末されてしまうのではないかと思い、俺は交渉に出た。
「その問いに答える前に、こちらの質問にもいくつか答えて頂けませんか?」
「いいでしょう。先程の部下の無礼のこともありますし、お答えできる範囲でそちらの質問にお答え致します。」
「ではまず、俺達が地球人だと何故わかったんですか?俺達は確かに地球人です。しかし、大半の地球人は貴方達の存在は架空の存在だと認識しています。地球の外の生命体の姿を目にすることすら稀で、たまに目撃をした者は驚いたり恐がったりします。少なくとも、今のあなたのように、目撃をして、まず、そんな落ち着いた様子で僕らと話をすることも、姿を見てすぐに地球人だと言い切ることも、何も知らない平凡に暮らす星の者には出来なくてあたりまえで、さっきの貴方の部下のような反応が普通なんじゃないですか?それに部下の方は俺達を地球人だと分からなかったようでしたし。貴方こそ何者ですか?なぜ地球のことを知っているんですか?
それからキャシーという子を探しています。貴方の部下も知っているようでしたし、会わせて頂けませんか?」
「はっはっは。」
「何がおかしいんですか?」
「いえいえ、私が少しお話をしただけで、それだけの情報を読み取ることができるとは、あなたもただの地球人ではないようですね。」
「さぁどうでしょう。俺はただの知りたがりの普通の地球人ですよ。ところで質問に答えてください。」
「一つだけ、お答えしましょう。キャシーは私の娘です。なぜ、そちらの地球人の方が、キャシーの紋章が刻まれたhmsringを腕につけているのか、私も不思議でたまらないのです。
少し前から、キャシーのhmsringがその腕から消えて無くなりました。そしてその消えたhmsringがなぜか、そちらの方の腕に付けられている。それにキャシーは貴方達と会ったこともないと言っています。」
「今のキャシーには俺達のことは分からないと思います。hmsringがどのようなものかも俺達はある人物から聞いて知っています。だけど、それをどのようにして知ったのか、どうやってここへ来たのかなどの質問には、俺の質問に答えて貰ってから、そして、キャシーに会わせて貰ってから答えます。」
「分かりました。まだ、貴方達の質問に答えることはできませんが、まずは、厳重な警備体制の下キャシーに会わせるのは許可しましょう。ただし
、もし、キャシーに危害を加えるなどのことがあった場合は、こちらも容赦をいたしません。」
「わかりました。ありがとうございます。」
マントをした仮面で顔を覆った者の正体は、キャシーの父親だった。キャシーの父親は一体何者なのか?




