第3話
何もかも思い通りにはいかず、全て一人きりで一から科学を学んで、一人きりで科学と向き合って生きて行こう。
そんな風に思い始めていた雄馬の元に一本の電話がかかってきたのだった!
店を出た後、雄馬は人気のない道を一人、家に向かって歩いていた。大きなため息を一つつき終え、吐いた白い息を見ながら歩いていたその時、携帯電話の着信音が鳴り響いた。その電話は神菜からだった。
『もしもし雄馬さん?あの、、さっきは、、ごめんなさい!!』
『何で謝るの?それより、どうした?』
『えーっと、その、、あの、、、さっき雄馬さんが話してた、三人で一緒に住むって話、考えさせてって言ったけど、もう考える時間は必要なくなったの!だから、その、、一緒に住もう!三人で!』
『え!ほ、本当に?』
『うん、本当だよ。仲田さんもそうしたいって言ってる。だから、大科学者を目指す身としても、あなたのパートナーとしても恥じぬように全力で生きていくので、雄馬さん、あなたも変わらず全力で生きてください。』
『分かった。そう決断してくれて、本当に嬉しいよ。ありがとう。』
『こちらこそ、本気の出し方を教えてくれてありがとう。』
『本気の出し方を教えたって?俺は何もしていないよ。やりたいことを言葉にしただけだから。』
『うん、分かってる。それでも、ありがとう。』
『なんか、よく分からないけど、分かったよ!』
『それで、、早速なんだけれど、これから住む部屋って雄馬さんがもう探してたの?』
『ああ、いちを。この部屋が良いかな?って部屋は見つけたんだ。』
『そうだったんだ!じゃあ、今度連れて行って欲しいな!』
『分かったよ。じゃあ今度、三人で部屋を見に行こう!』
『うん!』
それから数日後、、俺は、見つけた物件に、仲田と神菜を連れて行く為に管理会社に寄り、管理会社の従業員一人の付き添いと共に、仲田と神菜と一緒に部屋を見に来たのだった。
『着きました、こちらのマンションになります。』
管理会社の従業員がそう言ってマンションを指し示すと、神菜はキラキラした表情で話し始めた。
『わぁー!10階建てのマンションなのね!えーっと、1階ごとに3部屋あるのね!』
『矢中さんが一人で見つけたにしては、思ってたより外装は綺麗で安心しました!』
『仲田、それどういう意味だよ?俺が見つけたにしてはって、、!』
『まぁまぁ、お二人とも!その辺にしておいて!早く部屋の中を見に行きましょう!』
仲田の一言が少し癇に障ったが、早く部屋の中を見たいという神菜の一言でグッと堪えて、部屋へと急いだ。部屋に着くと、仲田と神菜は隅々まで部屋を見始めたのだった。
『えーっと、お部屋が3つあって、リビングにキッチンお風呂、お手洗いが一つずつあるのね!それから、、リビングはとっても陽当たりが良くて気持ちがいいわ!』
『うん、そうだね、有村さん!一人部屋がそれぞれあって、広いリビングが一つあるっていうのが最高だね!陽当たりも良くて、俺もこの部屋、凄く良いと思う!』
『そっか、二人とも気に入ってくれたか!じゃあ!決まりだな!!』
『うん!』
『はい!矢中さんにしては、良い部屋を見つけますね!』
『だから、お前は、さっきから、一言多いんだよ!』
『そうですか?僕、何か余計なこと良いました?』
『うん、言った。』
『まぁ、お二人とも、こうして三人で住む部屋も決まった事ですし!』
そんな、おふざけトークをしながらも、俺達三人が大科学者を目指すべく、協力しあって暮らしていく場所はこうして決まった。
三人で暮らすことが決まり、新しく三人で暮らす部屋も決まったが、一体、これから三人をどんな生活が待っているのか??!




