第2話
雄馬が店から出て行った後、仲田と神菜は話しを続けたのだった。
雄馬が店を出てからも、仲田と神菜は店に残って話していた。
『有村さんはどうする気?っていっても、有村さんと矢中さんは付き合ってるんだから、、そもそも
、有村さんはなんで迷ってるの?』
『私、怖いんです。』
『怖いって、何が?』
『前に、雄馬さんと話した時に、夢と恋の両立は難しいという話をしていたんです。それに対して私は、大科学者になろうとしているのだから、世の中の人達ができないと思うこと程やっていかなきゃならないって話したのに、私が想像していたよりもずっと雄馬さんの行動が早かったから、怖くなっちゃったんです。』
『ああ、、無計画で、なんの保障もないことが不安になったってことね?』
『いえ、そうじゃなくて、雄馬さんが科学や宇宙を好きになればなる程、雄馬さんの心の中から、私の存在が消えちゃうんじゃないかって思ったんです。夢に向かって真っすぐな雄馬さんを見るのは嬉しいはずなのに、それが怖くなるなんて、私って酷く矛盾してますよね。』
『そんなことないよ。好きな人の心の中から自分の存在がいなくなるのが怖いって気持ちは、俺にもわかるしね。でも両想いには絶対になる日は来ないって分かって吹っ切れて諦めてしまえば楽かもしれないけど、同じ夢を一緒に追って付き合うってことは、付き合うってだけでも、不安と闘っていかなきゃならないのに、夢があることで、更にその不安に重りをのせて背負っていくってことになるね。でも矢中さんは、有村さんがそんなに不安になるくらい、夢に本気ってことですよね?』
『私はそう感じています。私はなんとなくは想像していたんです。こんな風に不安に思う日が来るんじゃないかなって。でもそんなぼんやりとした不安が一番最初からのしかかってきて、雄馬さんは、私なんかより、ずっと本気なんだなって思います。』
『うん、、有村さんより本気かどうかは分からないけど、有村さんがそう感じるってことは、矢中さんはかなり本気だね。そう考えると、矢中さんの言ってたことってそんなに支離滅裂でもないかもね
。有村さん、、俺、なんだかやる気でてきちゃった!だから、頑張ろうよ!有村さんの矢中さんに対する不安も消えちゃうくらい、有村さんもあの人以上に科学を愛して、真っ直ぐに張り合って、その先で本気かどうかの証明をしていけるんじゃないかな?不安になるにはまだ早くて、あれこれ考えるのはそれからでも良いんじゃない?』
『そうですね、、私ったら、なに弱気になってるんでしょうね!こんなに夢や恋に真っ直ぐになれる環境、他にはないし、絶好のチャンスくらいなのに、、仲田さん!励ましてくれてありがとうございます!』
『俺で良ければいつでも相談にのるよ!それで、、そうと分かれば、早速、矢中さんに連絡しよう!
』
そうして、仲田と神菜は雄馬に電話した。
決意をした仲田、神菜の二人は、雄馬に電話をした。




