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hmsstpy  作者: ゆりえ
前編 第4章 未知の世界
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第1話

元の世界に返還されるはずの雄馬だったが、目を覚まして雄馬がいた場所とは一体?!

目を覚ますと、俺は自分の部屋のベッドの上にはいなかった。


そこは、コンピューター機器で覆われた部屋だった。


俺は横たわっていた体を起こすと、その部屋の中を見渡した。すると、背後から人の声がしたので、振り返ると、そこにはひょっとこのお面を被った人物がいた。


『ようこそ、矢中雄馬くん。僕のうっかりミスで、君をここに転送してしまったよ。』


『あんた、誰だ?ん、、、待てよ?その声は、、、マッキーか?!』


『ああ、そうだよ、こうして会うのは初めてだね。』


『そうだな、、ってか、なんで、お面被ってるんだ?ってかなんで、ひょっとこ?』


『ひょっとこじゃ悪いか?』


『いや、、分かった。じゃあ、百歩譲って、ひょっとこなのは良い。なんでお面を被ってるんだ?』


『それはだな、ちょっとした時空の歪み対策だよ。』


『は?なんでお面が時空の歪み対策になるんだ?全く理解できない。もっと俺が分かるように、、』


そう言いかけた時、部屋の扉が開いた。そして、部屋に入ってきたのは、おかめのお面を被った人物だった。


その人物は、女の声をしていた。その女は、俺とマッキーの会話に割り込んで入ってきたのだった。


『はいはい、質問はそこまでよ。君は本当に知りたがり屋さんね。まぁ、どっかの誰かさんも知りたがり屋さんだけどね!まぁそれは置いておいて、、そんなに焦らなくてもいずれ、君は、全てを知る日が来るわ。ただ、今は、君が全てを知ると色々とまずいのよ。ま!この話はここまでってことで、自己紹介遅れました!マキシムの妻のナンシーよ!よろしくね!』


『ちょ、、ちょっと、待ってください、、うん、、えーっと、、突っ込みどころが多すぎて、どっから突っ込んで良いのか分からない!!!!!!!』


『あら、何か分からないことがあったかしら?』


『はい、おおありです!まず、あなたがマッキーの奥さんで、、なぜ、おかめのお面を被っていて、なぜ夫婦揃ってひょっとことおかめというカオスなチョイスをしたのかじゃなくて、、俺は、何を聞きたかったんだっけ?あれ?』


『あら、だって、ひょっとことおかめ可愛いじゃない?』


『か、、可愛い?あ、、はぁ、、おかめ、、あぁ、、可愛いですね、、。』


俺はなぜか、同調してしまったのだった。


『ってか、マッキー、結婚してたの?』


『ああ、それが何か?』


『別に、、良いんだけど、俺はてっきり、、、』


『てっきり、なんだよ?』


『い、いやなんでもない、忘れて、、忘れて下さい。』


俺とマッキーのやり取りを見ていたナンシーは、クスクスと笑っていたが、マキシムはナンシーが笑ったことに対してなのか、一度咳払いをして、また話し始めた。


『それでだ、君にもう一人、紹介しておきたい人物がいるんだ。もういいぞ、入ってきてくれ。』


すると、今度はグレイ(宇宙人)のお面を付けた男が部屋に入ってきた。


『やぁ!初めまして!俺はケイシーだ!よろしくな!』


『あ、、はぁ、、よ、宜しくお願いします、、、。』


俺はまたしても、変わったお面を付けた人物が登場したことと、ケイシーという男のテンションの高さに少し動揺し、不信感を抱いたような返事をしてしまったのだった。


『ケイシーは僕たちの大切な仲間なんだ、無駄にテンションは高いが、根は良い奴だ。』


『おい!マキシム!『無駄にテンションが高い』は余計だろー!』


『まぁ冗談はさておき、この二人を君に紹介できたところで本題に入るとするか。実は、、というか先程も話した通り、君がここに来ているのは、僕のミスだ。しかし、すぐに君を元の世界に返すことも可能だった。それなのに君をすぐに還さなかったのは、、ミスをしたのも何かの縁だと思って、気が変わってな、、、。というのも、そろそろ、これから君が重要なミッションを行っていくにおいて

、少し、話しておいた方が良いことがあるという考えに至ってな。話すというより、見て欲しい、の方が正しいかもしれないな。

僕が今住むこの世界を少しだけ見ていって欲しいんだ。』


『あ、うん、、え?重要なミッションってなんだよ。?それで、その重要なミッションとマッキーの住むこの世界とどういう関係があるんだ?』


俺がそういうと、ナンシーが口を開いた。


『また君はすぐに知りたがるのね。まずは、ただ見て欲しいの、この世界を。』


『でも、こんな訳のわからないことばっかり起こって、訳のわからない世界に連れて来られて、いきなり重要なミッションだなんて言われたら、誰だって気が動転しますよ!せめて俺がする質問にくらい答えて下さいよ!』


『それで?』


『それでってなんですか?』


『君は、見に行くの?行かないの?』


『あ、は、、ぁ、、み、、見に行きます、、。』


『ではまず、この船内を案内しよう。』


『船内?ここって船の中だったのかよ?!全然揺れないし、建物の中だと思ってたよ。』


『ああ、そうなんだ。では、僕たちに着いて来てくれ。』


その部屋を出ると、外の景色などは全く見えない、壁に覆われた長い通路があった。歩ていくと、その途中途中にはいくつかの扉があったが、その全てに、何らかのロックを解除しなければ入れないような仕組みが付いているようで、まるでSF映画に出てくるような宇宙船のようだった。そうして歩いている内に、ある部屋の扉の前で、マキシム達は足を止めた。


『着いたぞ、腰を抜かすなよ。』


マキシムはそう言うと、扉のロックを解除し、部屋の中へと入ってから俺に手招きをした。

部屋の中に入ると、そこは真っ暗なだけでなんの変哲もなさそうな部屋、、、と思いきや、よく見ると足元にまん丸い形をした灯かりが見えた。目を細めてよく見るとそれは、地球に良く似ていた。


『気が付いたかな?あれは、地球だよ。』


『ち、地球?ってなんだよ?』


『地球は地球だよ。ここは宇宙さ。』


それを聞いた瞬間、俺は腰を抜かして、平行感覚を一瞬失ったようになり、床に膝をついた。その部屋は、扉がある側の壁以外、全て透明だったのだ。


『最初はこの部屋に入ると大半の人間が、君の様になるんだ。だが、すぐに慣れるし、中々この透明な壁は壊れないから、安心してくれ。』


『さ、先に言ってくれよ!心の準備ってもんがあるだろうよ。』


『はっはっは!すまんすまん、でもすぐに慣れるだろうから安心してくれ。』


『笑いごとじゃねーよ!もうマッキーじゃなくて、これからあんたの事おっさんって呼ぶわ!もうおっさんで十分だな!本当にふざけやがって!○×▽×○、、!!!』


俺は、マキシムに罵声を浴びせながら気が付くと、怒りで興奮した為、恐怖を忘れて、普通に立ち上がっていた。その俺の様子を見たマキシムが俺にこう言った。


『な?すぐに慣れただろ?』


『あ、、その、、う、、うん。』


俺は、やり場のない気持ちに、ただ、どもってしまった。


『さて、君もここに慣れたことだし、次の話をしてもいいかな?』


『あ、、うん、はい、お願いします、、、。』


俺は、それまで、ビビッて腰を抜かして、散々わめき散らし、マキシムに八つ当たりをしたものの、思いの他、大丈夫だった恥ずかしさと、でもこういう部屋だと分かっていながら、事前に話をしてくれなかったマキシムに対しての怒りが同時に込み上げてきて、訳の分からない返事をしてしまった。


『じゃあ、次の話に進むとしよう。君は、宇宙人は、存在すると思うかい?』


『見たことはないけど、多分いるんじゃないのか?テレビとかで、宇宙人を見たって人も沢山いるみたいだし。』


『そうなんだ、存在するんだよ。』


マキシムは、そう言うと俺の後ろを指差した。振り返るとそこには、グレイの姿をした宇宙人がいた。俺は驚いて、わ!っと悲鳴をあげ、後ずさりしたあとに、また腰を抜かした。驚き腰を抜かしたのも束の間、そのグレイは見る見る間に体を変形させていき、数秒で人間の女に姿を変えた。しかも

その容姿は超絶美人だった!

それ故に、俺は、その女性の姿をしたグレイにみとれていると、グレイは口を開いた。


『驚かせるつもりはなかったの、、、あの、、ごめんなさい!私は、キャシー。ケイシーの彼女なの。宜しくね!』


『あ、、そ、そうなんですね、、ケイシーの彼女さんなんですね、、って!どういうこと?!』


そう俺が言うと、ケイシーが話し始めた。


『彼女、他の星に住む宇宙人に殺されそうになっていたんだ。そこにたまたま俺が通りがかって、彼女を助けたことがきっかけで、今こうして一緒に旅をしているんだ。本当の姿はグレイの姿なんだけど、俺が不気味がるのを気にしてか、この姿でいてくれているんだ。今では、彼女がどんな姿でいようと、俺はキャシーを愛しているんだけどね。』


『いいの、私がこの姿でいたいからいるのよ。だからケイシーは気にしないでね。』


俺は、その後数分間、そのカップルの、のろけている姿をみせつけられた訳だったが、まだ、疑問と不信感は取れずにいた為、マキシムに質問をぶつけた。


『この世界に、宇宙人が本当にいるっていうのは分かった。けどさ、さっき、ケイシーが、キャシーを他の宇宙人に殺されそうになってたのを助けたって言ってたけど、宇宙人同士も殺し合うのか?それに、宇宙人と人間が付き合うなんて、映画の世界みたいな話、この世界だからあることだろう?そんな別の世界の話なのに、なんでさっき、マッキーは、俺に、宇宙人は存在するかどうかなんて、真剣な顔して聞いてきたんだ?』


『なぜだと思う?』


『だからさぁ!いっつも質問に対して質問で返してくるけど、俺がマッキーに聞いてるんだよ!』


俺がマッキーにそう怒鳴ると、急に耳鳴りがして、頭の中に声が聞こえてきた。それは、さっき聞いたキャシーの声だった。


『マキシムさんを責めないであげて、、!あなたの質問に答えられるだけ、私が変わりに答えるから、、。宇宙人同士でも争い合うことがあるわ。それは、人間も同じでしょう?同じ人間でも、善人悪人や、合う合わない、奪い合ったり、、、体の作りや文化が違うだけで、それは人間と一緒よ。こうしてあなたの頭の中や、特定した人物の頭の中に、私が直接喋りかけられるのも、ただ単に体の作りが違うだけであって、、それに、今までは、人間と宇宙人が繋がる機会がなかっただけで、繋がることができるようになってから、この世界では、人間と宇宙人が恋愛をするなんて、ごく普遍的なことなのよ。私から話せるのはここまでかしら、、、。』


『キャシーありがとう。キャシーの声が聞こえたかい?今、現在、君に僕等から話せる事実はそれくらいだろうか。』


キャシーが話終えると、マキシムが俺にそう言った。


『ああ、うん、怒鳴って悪かった。でも俺、何かを聞きそびれたような気がするんだけど、何を聞きたかったんだっけか?』


『それは、また思いだし時に、話すとしよう。』


『ああ、分かったよ。それで、この世界では、地球以外にも沢山の知性をもつ生命体が存在していることと、マッキー達が地球以外の星に自由に行き来できるってことは分かったけど、この宇宙船はどこまで行けるんだ?それと、地球があるのに、なんでのんびり地球で過ごさないで、旅なんてしてるんだ?』


『すまん、今はそれを君にはっきりと教えることはできない。が、これだけは、覚えておいて欲しい。僕らが今こうして旅をしていることと、君にDSTDを託したことは、とても深く関わっているということだ。』


『なんだよそれ。ぜんっぜん意味わかんねぇよ。』


『君がそれに気が付く日は、必ず来るだろう。しかし、人間というのは、どうも、新しい情報に対して抵抗する習性がある。その新しく入ってきた情報に対して、他人事と思い、自分とはなんの関わりもないと思うことで、心が解放されたりもしているんだ。それが悪と言っている訳ではないんだ。ただ、それが人間の習性だと僕は思うんだ。だが、実際のところ、習性とは異なった行動をとる人間も沢山存在する。君はそれをなぜだと思う?どう感じる?』


『なぜって、、、それは、もっと知りたくなって興味を持ったから?』


『僕もそう思うよ。ではなぜもっと知りたいと思って興味を持ったのだろうか?』


『そんなの、なんにもない俺には分からない。』


『そうか、まぁ君がそう答えることは分かっていたよ。では、今の君に伝えられることはここまでだ。君を元の世界に返還する。』


『待ってくれ!まだ聞きたいことがあるんだ!』


そう言っている途中で、俺はまた、元の世界に返還されてしまったのだった。




マキシムの数々の意味深な質問を受けながら、それでも雄馬はまだ知りたいという欲望が抑えられずにいた。だが、その気持ちのまま元の世界に返還されてしまった雄馬がとっていく行動とは?!

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