第7話
一体、どんな方法で仮説を実証していくのか!?
一翌朝一
『先生!研究方法を考えました!』
そう言いながら、研究所に入ってきたのは、由羅だった。
『そうかそうか!是非聞かせてくれ。』
『はい!実は、、、感情論と宇宙の関連性からは一旦離れてしまう内容なのですが、、。』
『というと?構わないから話してみてくれ。』
『はい、、実は、、まず感情論を深く理解する為に、感情の持ったロボットを造るという方法です。まず、試験体には、最新の人工知能を用いて、皮膚を始めとした、あらゆる身体の造りを人間に似せ、試験体自身には、ロボットだということを悟られないように、共に生活をするということです。』
『良い提案だ、しかし、その方法は少し、リスクがあるな。』
『どういったリスクですか?』
『人工知能を用いて、僕達の様に動き回れるロボットを造るということは、私達の会話はもちろん
、あらゆる情報を全て吸収してしまう。それ故に
、人間の間違った何かを見た時などに、試験体が動揺し、危険な行動をとる可能性も否めない。』
『では、その時の為に、緊急機能停止装置を用意しましょう。』
『うん、それなら問題ないか。斉藤くん、君は、この提案をどう思うかね?』
『はい、俺もその提案に賛成します。由羅にしては良い提案だと思います。』
『ちょっと、、!〝由羅にしては〟っていうのが
、一言余計よ!』
『まぁまぁ、佐伯さん、抑えて、、。』
『はい、すいません。』
『では、決まりだな!早速、試験体造りに取り掛かるか!』
一それから1ヶ月後一
『完成だな!あとは、この起動スイッチを、押せば彼に、生命が吹き込まれる。身体の成長はしないので、一般成人男性の身体をモデルに造ったが
、、それから、彼には初め、知能がつき始めてきた頃に、交通事故に遭い記憶喪失だと話しをして欲しい。いいな?』
暁と由羅ははっきりとした声で同時に頷いた。
『それから、あと三つ程、最確認しておきたいことがある。
まず一つ目は、彼自身にロボットだということを悟られないこと。
二つ目は、周りや自分に危険が及ぶと判断した場合には、迷わず、遠隔操作で機能停止が出来る、このスイッチを押すこと。』
そう言って、二人にスイッチを渡した。
三つ目は、彼のメインコンピューター、、人間でいう脳ミソの部分は、真っ白な状態で生まれてくることになる。その為、彼の記憶などを創り上げていくのは僕らだということをしっかりと、胸に刻んでおいて欲しい。
この三つの事を踏まえて、用意はいいか?』
二人は静かに大きく頷いた。
『彼が研究の大きな糧になることを祈って。』
そういって、俺は起動スイッチを入れた。
人工知能を取り入れたロボットはどのように育っていくのだろうか?!




