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hmsstpy  作者: ゆりえ
前編 第2章 夢
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第6話

科学者としての気持ちを固めた三人は、どういった研究をしていくのか?

『ではまず、僕がたてた仮説をいくつか話していく。

始めに、世界はマトリョーシカのように出来ているという仮説だ。

その仮説を実証するヒント、それは物凄く身近にあると、僕は考えている。

それは僕ら、人間の体の構造だ。

僕等の体内には沢山の細胞や臓器があり、微生物などが存在する。そして、地球という星にも核があり、様々な生命が存在する。

では宇宙は?と考えた時に、宇宙もその仕組みとは全く無関係とは、僕は思えなかった。

宇宙には様々な星が存在する。その様々な星の一つに存在する僕等人類や、まだ人類が知りえない生命体がおそらく存在しており、人も星も生きているという事実から、ということは宇宙も生きているのではないかという答えに辿り着いたんだ。つまりマトリョーシカの様に、星の外側に宇宙、宇宙の外側には宇宙を覆う世界、更にその外側の世界と、永遠にマトリョーシカのように続いているのではないかという仮説をたてた。』


『そんなこと、、理論的には筋が通っていても、どうやって実証するんすか?もし、それを実証できたとして、それが分かった時に、一体、、、俺達は何を思えばいいのでしょうか?』


『そうだな、、ではこんな事を考えたことはあるか?僕等の体内には沢山の微生物が存在する。その微生物達が僕等人間の存在を認識して毎日生きているだろうか?

おそらくNOだろう。

彼らは僕等の体内で、良くも悪くも働き続けている。彼らが増え過ぎても、減り過ぎても、きっと人体に悪影響を及ぼすだろう。

そして、新たに生まれては、死にゆく、それを僕等人間という存在が消えゆくまで、繰り返している。

僕等、人間だって繰り返しているだろう?

ただ、生きることによって、地球にとって、毒になるか薬になるかは唯一、僕等が選択出来ることかもしれない。選択というより、引き延ばしというべきだろうか。

進化を繰り返してきた人類。おそらく、生きる為に変化を選んだ。

人類は進化する一方、退化も進んだ面もあったという仮説が存在する。俗に言う、超能力のようなものが、大昔、人類には普遍的にあったとされている。

そして、宇宙も生きているとすれば、進化と退化を繰り返してきたのではないかということだ。』


『それで矢中先生は実証して、何をされたいと思ってるんすか?』


『これは人間である、僕からの視点で考えることだが、僕等人間が知性を発達させ地球にこれから及ぼす影響、そしてこれから、どんどん宇宙に進出していくことが宇宙やその外側の世界にとって明るい未来が来る何かを見つけたいんだ。』


『矢中先生、すみません、お話を遮るようで申し訳ないのですが、、先生は何を救いたいのでしょうか?先生にとって明るい未来とは何ですか?』


『それは、、出来ることなら、滅びることない世界を創ることだろうか。』


『でもそれって、自然の原理に反することになりませんか?誰も何も傷付かない未来を創るなんて

、全ての生き物を不死身にでもされるおつもりかと。』


『そうとは言っていない。ただ、あらゆる生命が幸せに笑って暮らすことが出来ればと僕は思った

、それだけだ。何か問題でも?』


『いえ、問題はありません。ただ、、もしそうだとすれば、矢中先生はとても人間らしくもあって

、人間らしくないお方だと、そう思っただけです

。』


『そうか、問題ないなら良いんだ。僕は不可能という言葉が嫌いでね。その言葉一つで、あったかもしれない未来を壊してしまう気がしているんだ

。』


『一つお聞きしますが、矢中先生は、何の為にそこまでしたいのでしょうか?』


『なかなか鋭い質問をしてくるね、佐伯さんは、

、、。何の為か、それは世の為、人の為。君が聞きたかった答えはこれかな?』


『いえ、私は、、何かを始める際に〝誰かの為〟と公言をして始める人を余り信用しないようにしているんです。』


『だと思ったよ。君がそう考えていることを質問された時から、なんとなく察知していたよ。確かに世の為人の為になればいいとは思うけど、本当の答えは、僕自身が、答えを知りたいからかな。自分の手で見つけたいって強く思うんだ。君にはそんな僕が愚かに見えたかい?』


『いえ、人間ってそういう生き物だと思います。自分が満足していなければ、他人に満足を与えられないと言いますし、悪魔で、自らがこうしたいと思うことによって、行動も伴っていくものですし、先生は正直者だと思います。』


『ありがとう。ところで、今、佐伯さんと話していて、先程の仮説の盲点に気がついたのだが、生態系だけではなく、人間の思考や感情論も、宇宙で起こりうる現象などと何か結びつきがあるように思えてきたのだが、まずは、そこから研究を進めていかないか?』


『はい、是非協力させて下さい。』

暁と、由羅は声を揃えて返事をした。


『では、その研究方法については、、僕も、もちろん考えるが、、もし、良い研究方法を思い付いたら僕に話して欲しい。ではこの件はまた後日に

。』


そうして一旦、その研究は持ち越しとなったのだった。







人の思考や感情論にも宇宙との何らかの結びつきがあると考えた雄馬。

果たして、どういった実験、研究をし、解明していくのか?!

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