第3話
雄馬は自分が思い描いていた、子供の頃の夢を思い返し始める。すると!あのケータイが鳴り始めた!
子供の頃、夜空を見上げながら、こんなことを考えていた。
今見えているこの空は宇宙で、宇宙には何があって、宇宙の外側には何があるんだろうって。宇宙の外側なんて存在するかも分からないけど、俺はそれを知りたいと思っていた。
だから、バイト先で一緒に働いている有村さんが興味のある宇宙のことを知る為に学校に通って、夢に忠実に生きている姿が、俺はとても立派だと思っているはず、、だ。
すると、あのケータイが鳴り始めた。
『もしもし』
『もしもし、雄馬くんだね。いつも突然ですまないね。だが、今、連絡をすべきタイミングかなと思ってね。それから、自己紹介が遅れたが、僕はマキシム。コードネームのようなものだ。』
『マキシム、、じゃあ、、マッキーだな!マッキー宜しくな!』
『き、君ねー、、なんだか急に馴れ馴れしく、、
、。』
『何か問題でも?』
『いや、なんでもない。まぁ、いいだろう。改めて宜しく頼む。それはそうと、今、君は昔の夢について考えていただろう。』
『すげー!マッキー、、なんで分かるんだ?
もしかして、マッキーって超能力者とか?』
『僕に超能力はない。』
『じゃあ、なんで俺の考えてたことが分かったのか、それと、一体、このケータイはなんなんですか?あの世界でやっと居場所を見つけた俺をなぜ急に現実世界に戻したんですか?俺には、、!』
『今、君が飲み込んだ言葉を僕が当ててやろうか。この世界に最高だと思えることがないだろ?
』
『なんで、それを、、、。』
『君はずっと変わることを避けて生きていた。それが何かに気がついたのに、また楽な方を選択しようとしている。1を押したければ、押せばいい。でもきっと、今の君は、あの世界には行けないだろう。君の心はもう変化し始めている。その葛藤の正体を知りたいなら2を押してみるといい。その世界で君の心を見てくればいい。それでは幸運を
祈る。』
そういうとマキシムは電話を切った。
俺は聞きたいことが山ほどあったのに聞ききれなかった悔しさと、マキシムが話すこと全てが図星で、心にぐっさりと刺さっていた。
俺は雪や、あの世界で出会った人達のおかげで、少し変われた気になっていた。けど、現実世界に戻ってきて、少しいいことをしても根本から変われた訳でもなく、また新たに生まれた葛藤に戸惑い始めた。
俺は、どうしてもその正体を知りたくなり、2を押して眠りについたのだった。
不思議なケータイが生み出す第2の世界とは?!




