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昼から始まったバーベキュー・パーティーは盛況で、瞬く間に用意した食材は皆のお腹の中に。
ちなみに、昼と夕方で食材は異なり、昼は牛肉や豚肉などの肉を中心にした内容、そして、夕方の二回目は海鮮が中心だった。
陽も水平線の彼方に沈み、バカンス最後の夜を迎える。
私は前以て職人に頼んで作ってもらった手持ち花火セットを持ちだし、皆と楽しむ。
「──ほう、この手持ち花火は風情があるな」
「ええ、そうね、アナタ」
お父様とお母様は線香花火に見蕩れていた。
「すげー! この花火、色が変わったぞ!」
「綺麗ー♪」
「お! また色が変わったわ!」
「カラフル~♪」
リャーラさんたちも手持ち花火で大はしゃぎ。
さて、ビヴィアは、
「にゃはは♪ ほら、タツヤ、いくぞ!」
「おい、人に花火を向けるのはヤメろ!」
タツヤに向けて、ロケット花火を何本も射出していた。
シャロルは私の側で、
「お嬢さま、次はこの花火をやりましょう──」
職務も忘れ楽しそうだ。
「はいはい」
──手持ち花火セットは成功ね。そう思いつつ、私も手持ち花火を手に取り楽しむ。
闇に包まれたビーチに手持ち花火のカラフルさが煌めき、潮騒のみだった夜の海岸に華を添えるのだった。
皆が皆はしゃぐ、そんな中、独りぽつねんと独り取り残されたようなウィルを私は視界の端に捉えながら────




