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「……ふぁー、おはよう……」
既に日は傾いた夕方。ようやく、アルコール成分が抜けたのか、ウィルが起きた。
「ええ、おはよう、ウィル。もう、夕方だけどね」
「…………夕方?」
「そうよ、夕方」
寝室のベッドに寝るウィルと、ずっと看病していた私。
ちなみに、リャーラさんたちは、あの男爵家の次男が無事に逮捕となったので、打ち上げで、しっちゃかめっちゃかになった部屋の片付けが済むと自分たちのホテルへと帰っていった。
「……あー、そっか。えっと、……その、看病、ありがとう」
「どう致しまして」
ウィルの照れながらの感謝に、私はクスリと微笑む。
バカンス六日目。
朝。
私は起きると、ベッドから抜け出して、ふとクローゼットを開ける。
夏用ドレスが予備も含めて、ハンガーに掛かってズラリと並ぶ中に、端に追いやられた水着に目を留める。
「……折角だし、着ようかな……」
私はなんとなしに水着を手に取り、見詰める。
昨日は二日酔いの看病で、一日が丸々つぶれてしまったし……。
「あれ? お嬢さま、水着、着るの?」
寝室の扉付近に立つビヴィア。彼女は扉に寄り掛かったポーズを取って「ニシシ♪」と笑う。
「ビヴィア、何してるのです?」
そんな、ビヴィアの後ろからシャロルがにゅっと出てきて、
「お嬢さま、お着替えのお手伝いをします」
そう言うと、扉に寄り掛かったままのビヴィアを捕まえて、寝室に入ってくる。
「さあ、お嬢さま。着替えましょう♪」
「……え、ええ……」




