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王都に飛び出した俺は、先ずは何処でリサーチするかを考える。
「……やっぱ、人の多い繁華街だな!」
そして、即決断すると近くの繁華街に赴いた。
「──ふむふむ、なる程ね……」
俺は手帳にメモを取りながら聞き取りを行う。人々がどんなマジックアイテムを求めているかを。そして、マジックアイテムのなんたるかを改めて、確認する。
「──マジックアイテム。元々は魔法使いだけが扱える特殊な道具。だが、今から約二十年前ほどに、魔物から採れる魔力の塊である魔石を用いる事で、魔法使いでもなくてもマジックアイテムを扱えるようになった」
だが、最初こそは、マジックアイテムを使用する魔石が安価であったが需要と共に一気にインフレで、庶民の手には安易に届きにくくなった。か。
「……うーん、そうなると、魔石に代わるブレイクスルーが必要になるな……」
俺はうんうんと唸りながら通りを歩く。
──だが、魔石に代わる魔力の供給源が思い浮かばない。──ならば、原点に戻って庶民が現在必要としているマジックアイテムのリサーチだ!
王都中を色々と回って、大方、庶民が求めるマジックアイテムが分かった。それは、一番に“明かり”だ! 夜の明かりこそ、庶民が求めるもの。貴族の屋敷は魔石を用いるタイプのランプがあるが、庶民にはランプ用の魔石が高くて手が出せない。故に、現在も蝋燭暮らしだ。
「よし! ひとまずのリサーチ完了!」
俺は手帳を閉じて懐に仕舞う。魔石に代わる魔力供給源は後で考えればいい。そして、
「んじゃ、そろそろ帰るか!」
侯爵家へと帰るのだった。
──が、帰った早々に誠に何故か怒鳴られ、又もやシャロルに襟首を掴まれて引きずられていた。
「──まったく、ウィルは。あのね、“任せる仕事はない”は“お嬢さまの側に黙って控える”って意味よ! 自由行動していいって意味じゃないの! 分かった?」
……………………え?
「ええええぇぇぇぇーーーーっ!!」
衝撃の事実。まさか、そういう意味だったとは……。知りませんでした……。
そうして、何故か俺の部屋の屋敷裏の物置小屋で、シャロルに又もガミガミとコッテリ搾られた俺は、夕食の時間まで眠ってしまうのだった……────




