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共存率0パーセント  作者: 紅 紫
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俺は面倒が一番嫌いだ


学校の校門が見えてきた。そこにはいつものように教師が仁王立ちしている。―――が、今日は特別だ、悪い意味で。


陸上部の顧問である、鈴野が立っていた。



「おーアレだな。おまえを陸上に入れる気だ」


ソウジは悟ったように言い、レイは苦笑いを浮かべている。

鈴野は普段メガネをかけていて、爽やか系の20代後半の教師………だがしかし、陸上のことになると一変、熱血系に早変わり。


現在、体力あり、走力ありな元気っ子を探しているのだ。

元気っ子を見つけたら即座に捕まえ、部に入るよう声をかける。しつこいし、鈴野自体は知るスピードが速いため、とてもじゃないが逃げきれない。


俺はそんな鈴野に目を付けられてしまったのだ。いつも遅刻ギリギリで全力で走る姿を見ていたらしい。


「全力で走って撒くしかないな...」

「うん。あとで教室に行くよ」


俺は軽く数回ジャンプすると、右足を後ろに下げ、足に力を籠める。体を前に傾け走る体制を整える。そして、力を込めた足を全力で地面を蹴る。


「あ!待ちたまえ加々美君」

引き止める声を無視して玄関へ向かう。


俺は面倒事が一番嫌いだ。それを避けるためなら何でもしてやるッッ

声に出そうなこの気持ちを抑えながら教室へ向かった。



午前中の長ったるい授業を聞き流し、昼食の時間が到来……休憩時間は寝るとしようか。


妹が作った弁当を持ち、屋上へ向かう。もちろん、レイとソウジも一緒だ。


屋上に着き、「待ってました」と言わんばかりに弁当のふたを開ける。




そこには、ハートマーク………若干__いや、ドン引きした。妹の破壊的なセンスに...


「これが俗に言う愛情弁当」

「あ~……こう言うの作ってくれる妹が俺にもほしいな」



二人とも見たことがないのか驚いている。兄として恥ずかしい。俺は愛情弁当から話題を変えるように夏休みの話を持ちかけた。



「夏休みどうすんの」


二人とも口をそろえて、「予定なし」と言うのだ。


《私が予定を作って差し上げます。夏こそ旅行に行きましょう!》


「いや、金がねぇよ」


《今なら……いいえ、ずぅっとタダの所ですよ》


こんな嘘みたいな話こそ一番危ない。それに、親になって説明すんだよ。無理に決まっているだろうに。



「行く行く!無料なら行く」


「僕も気になるし、行ってみたいなぁ」



《ならば、夏休み初日から出かけましょ》


そして、勝手に旅行することに決定。

嫌な予感しかしない___

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