↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/7

3.王子ロイド殿下 2

王子(あれ)から、逃げねば…。いや、別に嫌いなわけじゃないよ?選択肢が鬼畜すぎて…。


私は図書館に訪れていた。理由は〝イケメンから逃げる方法〟っていう本を借りるため。その本の表紙は青色で、本棚には何個も溜まっていた。おそらく、人気がないのだろう。


本(これ)を使って王子(あれ)から逃げないと…。他の攻略対象にあったときも便利そうだし。


「ジョゼア!」


私はいきなり名を呼ばれたため、身体をビクッとさせた。その声は聞き覚えのある声である。


振り返った先にいたのは、ロイドだった。


うぎゃぁぁぁぁ!!!!!!な、なんでここに!?


ロイドは本を片手に立っていた。私の目からして、美術館に飾られて良いぐらいの絵になっている。ものすごくキラキラしている。前世の私だったら多分めっちゃ惚れ騒いでた。


でも、今は自分の身が危ないと告げている…!今度はどんな選択肢が出るんだ…。ゲームの内容、全然思い出せん。クソゲーすぎたからか?


頭を抱えていると、ロイドは口を開いた。


「こんなところで会うとは、偶然は凄いものだね。」


ゲームのせいじゃないの?


「あはは…。」


本を抱えすぐにこの場を去ろうとする私の前にして、ロイドは本棚壁ドンをしてきた。


「その本を見せてくれないかい?」


嫌だ嫌だ嫌だ。


ロイドは笑顔で私にそう言ってきた。その瞬間、私の目の前にウィンドウが出現する。


き、きやがった…。ここで!?


『ーー王子から、本を見せてと頼まれた!1.エッチな本なので、と乗り切る。2.ポケットに入っている自身の黒歴史本で乗り切る。3.服を脱ぐ。』


なにこの選択肢!?どれ選んでも地獄すぎでしょ!?待って待って。今回は本っ当に無理。まじで。


私はすかさず自身のポケットをチラリと見た。すると、前世で中学生の頃に書いていた幻の暗黒ノートが潜んでいた。


な、なんでここにあの黒歴史が!?ムリムリムリ。これは、絶対無理。


砂時計のマークが赤色になり、私は1にすることを決意した。


「で、殿下にはまだ早い、え、エッチな本ですので…。」


屈辱だ。なんで私がこんなことを言わなきゃならないんだ。


私の言葉に少々ロイドはムカついたのか、笑顔が死んでいた。いや、悪魔だった。


「そうかな。ぜひ見てみたいものだよ。」


なんとロイドは私に壁ドンをしたまま、本を取り上げようとするのだった。


「あ、ちょっと!」


私は必死に抵抗をした。ロイドのちからに勝てるはずもなかった。…ましてや、あんなイケメンに。


「本(これ)、見せてくれないかい?」


彼は耳元でこう囁いたのだ。これは、もう抵抗できないだろう。ましてや、私みたいな面食いイケメンイケボ好きが。


そして、私は力が抜け、まんまとロイドに本を奪われてしまった。


「〝イケメンから逃げる方法〟…ね。これ、本当にそういうジャンルの本なのかな?」


「か、返してくださいっ!殿下にはものすご〜くはやい本なんです!」


それは私が絶対に読まなきゃいけないんだ。返せっ!このイケメン!


私の言葉にどうもムカついたのか、殿下は私の届かないところに本をあげて、口を開いた。


「どうしても読みたいというのなら、私の屋敷に来ることだね。そこなら、君がこの本を読むことを許可しよう。」


「…え?」


私はロイドの言葉に私はアホみたいな声を抜かした。


ロイド王太子殿下の屋敷、すなうち王宮。


いや、絶対ウィンドウまた出そうじゃん。…でも、私はあの本を読まないと…!


『ーーピコン。王子からの好感度が8増えました。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。