25話 痴変
ジェンヌが不気味な正体の方へ急いで向かう。「鬼達磨」の魂がとられてしまう可能性があったからだ。魂があると復元できてしまう。ジェンヌの刀は一応魂の破壊が可能だ。
森の中を通過している時、不気味な正体があった。そいつは、「鬼達磨」の魂を回収しているところだった。
「君がここにいることは知っていた。いったんここを離れるよ。あなたと戦うと一いろいろ面倒だしね」
と言い魂を回収してから瞬間移動で遠くへ逃げた。
一方その頃トシは、ジェンヌのことを待っていた。その間一人反省会をした。
「くそっ。あいつを倒せなかった・・・」
「私は力不足だと思ってた。だけど今回で速さも足りないことに気づいたわ」
とさつきが言う。するとガーベラが
「ふーん。それを言い訳にしないでよね。最強の一味なんだから」
そしてガーベラが、心で思った。
ーーーだってこの道は死ぬかもしれないからね…ーーー
ジェンヌは、というと考えながらゆっくりトシのほうへ向かった。
ーーーあの謎の人物というよりあれは悪魔の王ね。本物を見るのは始めてだわ。わたしとの相性互いに最悪ねーーー
と心の中で思いながらトシにあった。
トシがガーベラに聞く。
「なんであんな怪物ー鬼達磨ーが出てきたんだ?しかも遠くに変な気配を感じたんだがあれはなんだ?」
と聞く。そこにいたみんなは返事を待った。
「色々含めて、今回は悪魔の王が関係していると思う。まあ何も知らないけどね~」
ーーーーーーーー悪魔の王か。まあ会うかわからないけど戦ってみたいなーーーーーーーー
トシはそう考えた。
数日後、トシは国を出る。その時、ジェンヌが見送ってくれた。カタクリが嬉しそうに
「わざわざ俺たちに会ってくれるなんて…好きになりそう…」
トシはストレートに
「もう好きだろ!子供だな…ほかの奴らにも見送りしてるのか?」
ジェンヌがこう答える。
「そうよ。また変な奴が現れた時誰が助けるの?また会いたいもん」
カタクリが
「俺に会いに来たんじゃないのかよ…」
と叱言を言うかのように言った。みんなは呆れたように笑った。
トシたちは道に沿って歩いた。トシがオダマキに
「この道はどこに向かうんだ?」
少し歩きオダマキが答える。
「ここの道はなーーー」
喋りだした瞬間、空間がしずくのようにゆがんだ。
トシ達は目をこすった。さっきまで何のへんてつもない道だったのに急に町が出てきた。みんなが混乱している間にトシに向かって攻撃してきた奴がいる。そいつは角が生えている女性で、金棒を持っていた。
「この痴変がこの町に入ってくるんじゃねえ!!!」
痴変とは痴漢と変態を組み合わせた語である。
ーーいやいやこの魔力量は!それになんで急に仕掛けてきたんだ?
とトシは思った。すぐさま攻撃態勢になった。するとその者は、何かを投げてきた。その何かは、目にも魔力探知にも認識できなかった。
しかし、50cmほど手前で姿を現した。飛んできたものはナイフでトシはかわした。かわしたときにかすり髪の毛が少し減った。
「あーあ髪の毛減っちゃった…今度はなんの能力だ…?」
するとオダマキが
「こいつの能力はたぶん透明化だ!それにトシ、こいつお前と同じの…話題の12人の1人、鬼奴隷のネモフィラじゃないか?
その女性は少し馬鹿にするような笑いをして
「もうばれちゃったか…お前と同じ12人のうちの1人さ。まさか能力までばれるとは…」




