24話 初めての敗北
さつき達は、大きなビーム(魔力全開放キロノバブリュラン)を目にした。トシが「鬼達磨」を攻撃していたからである。さつきはそれを見てこう言った。
「やばい。あっちがもう終わっちゃう。早く終わらせないと…」
と少し焦ってしまった。その焦りを狙って、ハクマイが攻撃を仕掛ける。
「おりゃぁ…油断大敵」
とっさにカタクリも前に出ようとしたが…ある者達が、目の前に出てきた。
一方、ガーベラは大典太光世の顔面に、三節根を食らわせた後にビームを見た。
「あっちはそろそろ終わりそうね。早く倒れてくんない?トシにいいとこ見せなきゃいけないからさぁ」
と視線を戻した瞬間、大典太光世がまた消えていた。(また建物に隠れたのね…ほんと厄介)と思いつつも
「早く出てきなさい。力いっぱい攻撃してあげるから」
すると奴は
「もうそろそろ撤退します。万が一あいつの魂を回収できなかったら、後々面倒なので」
ガーベラがどこかに行くのを阻止したかったが、何もできなかった。
「せっかく私の武器の能力を使ってみたかったのに…それより魂の回収?どういうことだ?とりあえずトシのとこ行くか。待っててね未来の旦那様~」
さつきの目の前に現れたのは、フェンネルを狙う者の一人、「鉄壁ガンコ杉尾」が奴の鎌を防いだのだ。そしてそいつの頭に今、乗ったのが「小さいものワビスケ」だった。オダマキがやってきた二人に
「さっきジェンヌにやられたんじゃなかったのか。戦って大丈夫なのか?」
すると予想もしない言葉が返ってきた
「「最強だから」」
しかしこんな事を言っているが、かなり無茶をしていそうだ。二人とも今日起きた戦いで、体力がもうない。ハクマイはワビスケを退かし、こう言った。
「こんな数、相手にするのは流石に難しい。ここは一旦引こう。それじゃあな」
こう言いながらものすごい速さで逃げてしまった。
カタクリは杉尾とワビスケを回復させてあげた。杉尾が
「回復させなくてもあいつを倒せたぞ!逃がしてしまったけどな」
そこにいた者たちは苦笑いをしながら、トシのほうへ向かった。
その頃、トシはイトスギに回復させられていた。トシは意識を保つのがやっとだった。その意識がある中で目にしたものは、非常に無慈悲なものであった。
数分前、トシが必殺技を打った後、落ちていくトシを見るジェンヌ。
「やれやれ、みんな戦闘不能ですか…しょうがないわたくしがとどめを刺してあげましょう」
するとジェンヌが指を鳴らした。その瞬間、「鬼達磨」の体から大きな刀が出てきた。
「あら、魂は逃しちゃったみたいね」
と肉体以外は破壊つくしてしまった。
トシはちょうど真下にいた。真上から大量の血や肉片が飛んでくるが、イトスギによる防御魔法に守られた。
「これが世界一強いフェンネルの幹部か…」
とイトスギが言う。回復しきったトシが言う。
「まあこれから強くなればいいんじゃね?」
「うるさい!お前に言われたくない!それより…」
その場所から遠くに不気味なオーラを感じた。トシたちは何の興味もない中、ジェンヌは急に走り出した。その顔は少し焦っているようだった。
さつき達と合流し、それぞれが起きた出来事を話し合った。ここにいたみんなは敗北感があって、物凄く悔しかった。




