23話 鬼達磨
「この町を破壊だって?こんな忙しい時に…だが、お前ここにお嬢様がいるんだぞ」
トシは攻撃してきた男に聞いた。しかしジェンヌが
「今回はあなたたちが対処してみては?強い人に任せては強くなれないと思いますの」
トシは頷いて奴に走り出そうとした瞬間、真横からガーベラが飛び出て攻撃してきた。
「トシ、今回は『鬼達磨』を倒すことに集中して!!強くなりたいのはあなたの仲間も同じよ!!」
いつから仲間になったのかと思いつつも、狙いを戻した。
あいつを限界状態にするいい方法をトシは考える。しかし、奴は体がでかくて、頑丈…イトスギは連携できないだろう。するとジェンヌが
「まずは何も考えずに戦ってみたら?早くしないとこの国壊れちゃう」
トシは言葉を聞いて、仕方なくそいつに向き合った。
一方その頃、さつきとカタクリ、オダマキは観客たちの避難を終わらせた。その3人中2人のさつきとカタクリは、トシたちのほうへ向かおうとするが、謎の人物に抑えられてしまった。抑え込んだ人物は鎌のようなものを持っている。
さつきとカタクリはとっさに攻撃した。しかしそいつは素早くよけた。オダマキが
「こいつ今まで出会ってきた中で、一番のスピードじゃないか?もしかして亜音速の異名を持つ『ハクマイ』か!」
噂ではこいつはお金で動く人間で、これまでの中で(フェンネルの仲間以外で)トップスピードを持つ。オダマキが続けて
「いや、でも遷音速の異名を持つのは女じゃなかったか?」
と疑問を抱きながら戦闘が始まった。
トシは「鬼達磨」に全力をぶつけるべく、まずはそいつの体の上に乗った。刀を皮膚に貫通させたかった。最初に何も能力を使わず、魔力で皮膚を刺してみた。だが、全く歯が立たない。しかも鱗からミニ鬼達磨が出てくる。
トシには、もうできる手段が減りつつあった。ここで魔力全開放することにした。近くに飛んでいたイトスギに
「今から魔力を全部使うから離れておけ。後は頼んだぞ」
トシは全力を出す前に、やりたいことがあった。一本の刀に炎を纏わせる。今ある魔力の1/4を使い奴の体を突き刺した。(たださっき刺さらなかったから八つ当たりしたかったわけじゃないよ…(^_-)-☆)
ガーベラの魔力探知で敵を探す。だが魔力があるのは刀だけ。どういう理屈で魔力がないのか?たくさん考える中、攻撃されるガーベラ。(時々、刀にも魔力が消えるし)すると
「俺の魔力がない理由は何だと思う?」
建物に隠れながら聞く敵。ガーベラが
「その前に名前があるだろう?教えてもらおうか」
ガーベラは声が聞こえる方を攻撃した。
さつきとカタクリは連携して攻撃する。けれど「ハクマイ」は速すぎてあたらない。なんなら一方的に鎌で攻撃されている。さつきが
「一回だけ挑戦させて。数分だけ」
カタクリは距離をとった。さつきは「さつき流結界」を出した。
さつきは結界で、刀を振るスピードや、斬撃をもスピードが上がっているはずなのに相手が早すぎる。当たらなくて焦ってしまう…
一方その頃、トシは刀を刺しながら走った。トシは今使える刀が、一本しかないので、ミニ鬼達魔が出てきたときは皮膚から刀を抜いて切る。舞うように攻撃した。そいつを倒したらまた刺す。
しかしトシの体と魔力の限界が近づいてくる。鼻血も出ている。トシは、刀を鞘に収めて、鬼達磨の顔の前に行った。そしてこう言った。
「じゃあな。巨大な奴。魔力全開放キロノバブリュラン(現実世界のキロノバより威力が弱いのはここだけの秘密)
トシは魔力が尽き、イトスギのところに落ちた。
「おいまさか俺に回復させるわけじゃないよね。起きろ~( ゜Д゜)」
ガーベラのイライラが溜まる。
「早く教えなさい。後、刀の魔力が消えたり、現れたりするのは何なの?」
そいつが答える。
「『大典太光世』だ。俺たち、悪魔の大半はスキルによって武器が異空間にしまえるのだ」
ガーベラは(こいつ口が軽いなと少し軽いな)と思いつつ
「魔力がないのはどういう説明をするわけ?」
と試しに聞いてみた。
「それなぁ。刀に意味があるんだよ。刀に全魔力を注ぐんだ、その魔力が筋肉になるんだ!」
ガーベラは「へえ~」と言いつつ、三節根を顔面に食らわせた




