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レベル1  作者: ヨシハル
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72 魔女の裁き(前編)

 悠斗の死を知った蓮と美姫はナイトメアとワルキューレと一緒に呼び出された。

 間違いなく復讐に行かせない為だろうがファントムのメンバーには真希もいる。

 葵も最近アイドル活動が忙しく裏の仕事をしていない真希がいるとは思わなかったのだろう。

 真希が部屋を出ていくが誰も止めはしなかった。

 そして陽翔と澪が出ていく。


「真希さん!」


 澪の声で真希は足を止めた。


「何処に行くんですか。当てはあるんですか」


「あなた達には関係ないわ」


「俺達も仲間です」


 澪と陽翔が外で叫ぶので、さすがに注目されるのはまずいと思い、真希は澪と陽翔を連れて店の中に入った。


「澪と陽翔だっけ?」


「「はい」」


「あなた達にお願いするわ。悠斗を殺した犯人を探してちょうだい」


「どうやってですか?」


「まずは悠斗が亡くなって時間、場所、そして目撃者」


「やってみます」


「私は裏から探るわ」


「裏?とは」


「この時代にもねぇ、ちゃぁんと情報屋ってのはいるのよ」


「分かりました。何か分かったら連絡します」


 そして真希は二人に連絡先を教えるとお金を置いて先に外に出た。


「陽翔くん、ちょっと電話してきます。待ってて下さいね」


 陽翔に待つよう指示をすると、澪は一旦外に出て電話をかけた。


 トゥルルルル…トゥルルルル…トゥルル


「澪か?どうしたんだ。澪から電話なんて珍しいな」


 電話の相手は特八の同期、中村海斗だった。

 もちろん聞いたのは池田悠斗の死についてで、海斗はその質問に驚いていた。


「な、なんでお前がその事を知っている。池田悠斗の事は一部の者しかまだ知らない筈」


「そんな事はいいわ。そもそも何故隠すの」


「それは俺に言われても分からないが…ここだけの話、六課と七課の課長も動いているらしいぞ」


「そんなのは予想つくわよ。それよりも真相よ。し・ん・そ・う」


「なんで予想つくんだよ~、第一、池田悠斗は単なるコンサルタントを経営している小さな会社の社長だろ?何者なんだよぉ」


「あんたは知らなくていい事よ。とりあえず暇なら今から会いに行くわ」


「少し位なら空いてるが…ああ、わかった」


 そして澪が陽翔と一緒に海斗に会いに品川に向かっている時、その頃真希は、悠斗が殺された場所の情報を早くも手に入れていた。


   ★   ★   ★


 新宿歌舞伎町、誰もがあの超人気アイドルの氷川真希がいるとは思わない少し離れた路地裏にいた。


「久しぶりね。源さん」


「ああ、蓮ちゃんの仕事かい?」


「違うわ、別件よ」


「まだ、こんな仕事してたんだねぇ」


「みんな勘違いしてるけど、こっちが本業よ。それより…」


「分かってるよ。悠ちゃんの件だろ。こっちもビックリしてるんだよ。みんな聞きに来ると思って、もう調べてあるよ」


 その情報は悠斗の最後の足取り、でもそれ位なら警察も防犯カメラを追って調べているだろう。

 ただその周辺を縄張りにしている情報屋からは悠斗だけでなくプリズンのメンバー、それと近づく謎の男、そして悠斗の死後に見かけた女と狙撃手の話だった。


「これぐらいかな」


「十分よ。警察程度じゃあ、メンバーの足取りぐらいまでしか追えないし、そこにたどり着くまでに後二日はかかるわよ。さすが源さんね」


 しかしプリズンのメンバーはプライベートだったのだろう、細かい情報が手に入ったが、他の人物については間違いなくプロでほとんどの足取りが分からないがわからない。

 真希もこの世界の仕事を最近ほぼしていないが、情報だけは入ってきている。


「ナンバーズ」


「ああ、俺達もそう思っている。そして確実に言えるのは悠ちゃんを殺したのはメンバーの凛太郎だ。そこは確定している」


「ありがとう源さん」


「狙撃手はナイン。だが気をつけた方がいいのは女の方だ。かなりヤバかったと聞いた。こっちもプロだが気付かれていたみたいで笑って見逃してくれた。もしかしたらわざと足跡を残していった可能性が高い」


「なるほどね」


 真希はお金を渡すと、そのまま路地裏から離れる。

 向かった先は凛太郎の居場所、既にその場所も聞き出している。

 真希はタクシーを捕まえて一分一秒でも早く向かった。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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