69 悠斗の死(前編)
蓮達が温泉旅行に出掛けた日、一人の男がブラッドプリズンの一人に接触していた。
「はじめまして凛太郎くん」
「誰だてめぇ」
「ノーネームって言えばわかりますかね」
「ノーネームだとぉ~」
「ん?その様子だと知らないみたいですね。まあ今まで何も知らずに全部悠斗君にやらせていたんでしょう」
「てめぇ、何が言いたいんだよ!」
「君達はこの世界のどこまで知っているのかな?それとも何も知らずに悠斗くんに騙されているのかな?」
「てめぇ喧嘩売ってんのか!」
「まあまあ落ち着いて下さいよ。君達の年収はいくらかな?悠斗くんはこの間30億も稼いだのにね」
「30億ってどういう事だ」
「聞いてませんか?この間招待した裏賭博で30億稼いで帰ったんですよ」
「なんだよそれ、聞いてねぇぞ」
「あなた達は裏の仕事でいくら貰っているんですか」
「何でてめぇに言わなきゃいけねぇんだよ!」
「うちにくれば今貰っている10倍は出せるんですがねぇ」
「ね、年収2000万位だよ!10倍っていったら2億だぞ!年収2億」
「あと2人とも誘って頂ければ3人に年収3億出しましょう。とりあえず手付金って事で」
その男は5000万入ったアタッシュケースを開いて凛太郎に渡した。
「何すればいい」
「お仲間3人で今まで騙してきた悠斗君を殺してきて下さい」
「なんだって!」
「30億、何に使っているんでしょうねぇ。それに裏の仕事もそこそこ貰っているのにあなた方に分配がいっていない。なぜでしょうねぇ」
「………」
「まぁゆっくりと考えて下さい。答えは連休明けにでも聞きに来ますので」
「名前位名乗っていけ!」
「ナンバー3と呼んで下さい。ではまた」
スリーはその場から消えていった。
凛太郎はしばらく5000万が入ったアタッシュケースを眺めながら考えていた。
ほとんど悠斗に任せっきりでほとんど働きもせず年収2000万も貰っていた。
しかし人の欲とは限りない。
凛太郎は他の二人を呼ぶ事にした。
トゥルルルル…トゥルルルル…ガチャ
「おう凛太郎か、どうした?」
「健太、大事な話がある。今すぐ来れないか?」
「別にいいけどよぉ。珍しいな、大事な話なんてよぉ」
「後、のぶも呼んでくれ」
「信行もか?裏の仕事か?」
「とりあえず待ってるから急いでくれ」
「おう、わかった」
ガチャ
そして1時間後に3人は集まった。
「おう凛太郎、どうした?」
「健太!のぶは?」
「もうすぐ来ると思うぞ」
遅れて30分後に信行がやってきた。
「おい、いきなりなんだよ」
二人が揃った所で凛太郎は5000万円が入っているアタッシュケースを開けて話し出した。
「仕事だ」
二人は唾を飲み込むと悠斗がいないことに健太は疑問に思った。
「凛太郎、悠斗はどうした?」
「そういえば悠斗いねぇじゃん」
「………仕事内容は悠斗の暗殺だ」
「てめぇ何言っているかわかってるのかよ!」
健太は凛太郎の胸ぐらを掴み、壁に叩きつけると怒鳴る。
「てめぇ~今までどんだけ悠斗の世話になってるんだよ!俺は恩を仇で返すような事はゆるせねぇ」
「まぁ落ち着けよ健太。凛太郎よぉ、何でまたそんな依頼を受けた」
そして凛太郎は今日起きた事を健太と信行に話した。
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