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レベル1  作者: ヨシハル
66/76

66 いきなり温泉旅行(前編)

 いつも通りみんなが出勤して午前中は特に何も無いまま終わろうとしていた。

 依然とまだ長蛇の列の隣の中華飯店、蓮はたまにホンファと会っているようだ。

 外を見ると澪達に話を聞いた棗達3人も並んでいた。

 いつもならみんなで昼食を食べると、蓮は秋葉原にサボりに行くが今日は違った。

 昼食を食べ終わる頃、一人の女性が訪ねてきた。


「ヤッホー、みんなお仕事頑張っているかなぁ~?」


「氷川真希さん!」


「れぇ~~~~~ん、寂しかったよぉ~~~」


 澪と陽翔は彩水から真希の事を少し聞いていたので動揺はしなかったが、澪は少しイライラしていた。


「どうしたの真希ちゃん」


「実はねぇ~」


「実はぁ~」


「二週間のオフを貰っちゃいましたぁ~。ブイ」


「珍しいですね真希さん。多忙な仕事でいつもほとんど休みがないのに」


「美姫ぃ、甘いわね。今メンバーは写真集の撮影で色んな所に行ってま~す。しかし私はこの間の北海道のロケで、先に撮り終わっていたので~す。そして全員での撮影は二週間後だから、それまで私だけオフなので~す。ブイ」


「良かったねぇ、真希ちゃん」


「だからね蓮。明日から二泊三日で旅行行こうよ。ちょうど三連休でしょ。ねぇ」


「うーーーん………たまにはいいかもね。よし行こう!」


「やったーーー!」


「じゃあ、何処に行こっか?」


「温泉行こ。混浴露天風呂貸切で」


「温泉かぁ~、いいね!みんなはどう?」


「えっ?」


 美姫と陽翔は目を反らし一歩後ろに下がると、逆に澪は前に出た。


「私もいいと思います。お・ん・せ・ん・りょ・こ・お」


 少しイライラしながら真希は帰っていったが、一応明日の朝7時に出発予定で近場の長野の草津温泉に行く事になった。

 なぜか澪は少しニヤッと笑っていた。


「ねぇねぇ美姫ちゃん、澪ちゃんよっぽど温泉に行きたかったんだね」


「私は知りませんよ」


「陽翔、どういう事?」


「すいません蓮さん。俺にはどうする事も出来ません」


 蓮は頭を傾げながら1日を終える。


 翌日


 事務所の前では車が2台、1台は美姫が用意した8人乗り、もう1台からは棗、彩水、風花が乗って待っていた。


「あれぇ?3人ともどうしたの?」


「蓮、あたしも行くから!」


「お兄様ぁ~~~」


「おはようございます。実は夜、澪ちゃんから連絡あって、私達も行く事になりまして~」


「うん、いいんじゃない」


 気がつくと蓮の隣にホンファがいた。


「ホンファはどうしたの?」


「私も行きますわよ」


 すると澪がホンファに噛みつく。



「ちょっとあなたぁ~、何で私達が出かけるのを知っているのよ」


「情報は命よ。それに旦那様の事を理解するのは妻の務めよ」


 すると最後に真希が到着した。


「ちょっとぉ、あんた誰よ。蓮に馴れ馴れしくしないでくれる」


 すると棗が車から降りてきた。


「おい!あたしの蓮に何してやがんだぁ」


 出発前から真希、棗、澪、ホンファの四つ巴になると、まずは真希がホンファに仕掛けた。


 ホンファは受け流して反撃するも、真希も受け流す。

 ホンファは真希に触れた瞬間、能力で目眩を起こそうと音を振動されるが、触れた所は氷が張っていて薄い氷を砕いただけだった。

 真希も触れたホンファの手を凍らそうとしたが、ホンファはすぐに距離をとった。

 そこに棗も加わろうとしたが、蓮は澪を守りながら棗の炎を防いだ。


「ハイハイ、終わりにしようね。じゃないと4人とも置いていきますよ」


 そして仕方なく棗は車に戻ると蓮達も車に乗る。

 運転は美姫、助手席には澪、真ん中に陽翔と陽葵、後ろに蓮と真希の予定が蓮を挟んで真希とホンファが座った。

 陽葵だけは真希の存在にビックリしていた。

 まさか超売れっ子のアイドルが知り合いとは思わなかったからだ。


 そしてようやく温泉に向かって車は走り出した。


 車は練馬インターから関越自動車道に入ると、高速に乗って1時間が経ち、ドライブインに入って朝食をとった。

 さすがに真希だけは帽子とサングラスで顔を隠してバレない様に外に出たが、美人揃いの団体にめちゃくちゃ注目を浴びた。


 途中2度の休憩と昼食を入れた。

 無事に草津温泉のホテルに着いたが、後ろの席では真希とホンファが睨み合いながらもずっと蓮に胸を当てながら抱きついていた。真ん中では陽葵は寝ていたが、陽翔は冷や汗をかきながら無事に着いてホッとしている。

 そして前では澪が剥れながらもずっと美姫のナビをしていた。


 そしてようやくホテルに入ろうとしたが、またもや問題が起きた。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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