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レベル1  作者: ヨシハル
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27 船上パーティー(前編)

 シックスから招待状が届いて明日で1ヶ月、その間は特に事件や裏の依頼もなく平和に過ごしていた。

 変わったといえば澪ちゃんが特八を辞めて、正式に蓮の探偵事務所で働いている事だ。

 仕事といえばいつも通り暇で、あるとすればストーカーからの護衛ばかりで、たまに浮気調査などが入る。

 仕事を覚えてもらう為、ほとんど美姫と澪で仕事をしていて蓮はただ何もせずに事務所で座っているか、サボる為に秋葉原に行くかしている。

 棗は無理矢理二週間で退院して、入院していた分トレーニングに励んでいる。

 真希は蓮との噂などもあり、最近は色んな仕事に引っ張りだこで暇がなく働いている。

 たまに嘆きの電話が蓮にかかってくる位だ。


 そして朝ポストを開けると明日の迎えに来る場所と時間の書かれた手紙が入っていた。

 蓮は3人にラインを送る。


「さてと、澪ちゃんが来たら少し出掛けますか」


 蓮は伸びをした後に事務所に戻ると、すぐに美姫が出勤してきた。


「おはようございます」


「おはよー、早速で悪いけどコーヒー淹れてくれない」


「はい、少し待って下さいね」


 コーヒーのいい薫りが漂ってくると澪が出勤してきた。


「おはようございます蓮さん」


「おはよー、今日と元気で可愛いね」


 少し頬を赤くして誤魔化すように美姫に挨拶する。


「お、お、おはようございます」


「おはようございます。澪もコーヒー飲みますか?」


「はい!あっ、私やります」


「ありがとう、支度したら手伝って」


「はい!」


 これが最近の日常になってきた。


 何事もなくお昼になり、昼食を食べ終わると蓮は美姫に任せて出掛けた。


「美姫ちゃん、今から出掛けてきます」


 美姫はジト目でため息を吐いた。


「あと明日からしばらく居ないから美姫ちゃん事務所の方もヨロシク」


 美姫は蓮の家(事務所)の合鍵を持っているので問題はない。

 しかし、いきなり出掛けて暫く帰らないと言う事に対して疑問を持ち訊ねた。


「裏…ですか?」


「違う違う、だったら美姫ちゃん達にも手伝ってもらうよ」


「いきなり出掛けるなんて…何かあったんですか?」


「ちょっとした旅行です。ちゃんとお土産も買ってくるからね」


 まだ納得していない美姫だが、これ以上言っても意味がないのでやめた。


「分かりました。仕事の事もありますので提示連絡はして下さいね」


「了解です!」


 蓮はそのまま買い物に出掛けると23時30分に晴海埠頭に行く。


 晴海埠頭に着くと、響子、棗、悠斗の3人は既に到着していた。

 蓮が来たのを見て、すぐに棗が駆け寄ってきた。


「れぇぇぇぇぇぇぇぇん!」


「棗、久しぶりだね」


「うんうん」


「やぁ悠斗、響子、お待たせぇ」


「お疲れ様です。蓮さん」


 響子は無言で手を上げて挨拶をすると、黒服の男がやってきて案内する。


「グレイ様、ラスト様、ブラッド様、ノーブル様、こちらへどうぞ」


 すると大きな客船が現れた。


 4人は黒服の後を歩き、船へと乗り込むと船室へと案内された。

 船の中では一人の女性が案内をする。


 「申し訳ございませんが、お客様14名様と聞いておりましたが…」


「ごめんね。俺達4人しか来れなかったんだよね~」


「テーブル席を4席ご用意しておりますが、こちらは1席に纏めて宜しいでしょうか」


「それでよろしくぅ~」


 暫くするとお酒、そしてコース料理が運ばれてくる。

 棗以外は慣れた手つきでお酒と食事を堪能するが、棗はチマチマ運ばれてくる料理が苦手らしくお酒だけ豪快に飲んでいる。


「響子と食事なんて昔を思い出すよ」


「そうね。蓮とは長い付き合いだものね」


「僕なんて昔は響子さんにボコられましたけどね」


「れぇん、あたし酔っ払っちゃッた」


 棗は蓮にくっつきながらお酒を飲む。

 他の3人は棗の行動に慣れた感じで昔話に花を添える。


「響子はずっとキャバクラやるの?」


「私は経営者、もう接客はやってないわ」


「今お店は何軒あるの?」


「3軒よ。上野に一軒、王子に一軒」


「へぇー、上野と王子かぁ~。悠斗!今度行ってみよっか」


「いいですよ」


「頼むからやめて。あなた達が行ったら店がぐちゃぐちゃになるわ。それより悠斗、あんたの方は順調なの?」


「最近はコンサルタント業をする人も多いし、ネットを使った物も多く、はっきり言って不景気ですよ。まぁ裏の仕事は順調なので問題はありませんが」


「そうね。犯罪が増えて未解決事件が増えれば、それだけ私達に仕事は回ってくる」


「まぁいいじゃん!生活出来てるし」


「蓮、あんたの性格が羨ましいわ」


 4人は普通に会話して楽しんでいると、ようやく目の前の大きいモニターにシックスの姿が映し出された。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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