26 シックスからの招待状(後編)
ラインを見ると17時頃に響子から返事が入っていた。
内容はOKで別室を用意して待っていると書かれていた。
既に19時まであと10分、西日暮里に着いたので歩いて響子のお店に向かうと、後ろから声が聞こえた。
「蓮さぁ~~~ん」
「やぁ悠斗、久しぶりだね」
「お久しぶりです。とりあえず響子さんのお店に行きましょうか」
「そうだね」
歩いて5分、響子の経営しているキャバクラに着くと入口には呼び込みのボーイがいた。
店の裏から中に入ろうとすると、ボーイに呼び止められた。
「ちょっとお兄さん方、そっちは違うよ。入口はこっちね」
「こっちでいいんだ。僕達は響子さんに会いに来たんだ。通してくれるかなぁ」
「こっちは何も聞いてないんだよ。関係者以外通すわけにはいかないんだよ」
少し外が騒がしいので別のボーイがやってきた。
「おい新人!何やってんだ!!」
「いや、コイツらが」
「コイツらってお客様になんて口を・・・!!!」
外に出てきたボーイは蓮達を見て焦りる。
「こ、これは蓮さんに悠斗さん。お二人が来るなんて珍しいですね」
「ちょっと響子と会う約束しててね」
「す、すいません、こいつ新人なもんで何も分からず…後できつい言っておくんで」
「別にいいですよ。僕は気にしていませんので」
「ありがとうございます。悠斗さん」
するとまだオープンしたてで暇なキャバ嬢が外に見に来た。
「あぁ~~~!蓮さんに悠さんだぁ~~~」
その声に反応した他のキャバ嬢達が出てきた。
「キャーーーッ!蓮さぁ~~~ん」
「悠さぁ~~~ん、こっちこっち!」
蓮と悠斗は出てきたキャバ嬢達にムリヤリ中に入れられると、後から来たボーイが急いで響子に知らせにいった。
外には新人のボーイが口を開けながらポカーンとただ立っていた。
中に入ると何人かお客がいるが、蓮と悠斗の席に手の空いてる残りのキャバ嬢達が集まっている。
接客しているキャバ嬢も所々蓮達をチラ見しながら悔しそうにしている。
するとボーイが響子を連れてやってきた。
「蓮、悠斗、困るんだよ。これじゃあ仕事にならないんだよ。さぁ早くこっちに来な」
「「「えぇぇぇぇぇぇ!」」」
「ほら、あんた達は仕事しな!し・ご・と・!」
ようやく別室に行き、3人は話が出来るようになった。
「さてと、蓮!早速だが知っている事を全て話してもらうわ」
「僕も聞きたいです」
「そうだなぁ、まずはノーネームの事はわかるかな?」
「私はわかるわ」
「僕もです」
「一応軽く説明するね」
蓮はノーネームとナンバーズを簡単に説明した後にこの間の裏の仕事について話した。
「て事は、棗さんはシックスとタイマンでヤられたと」
「そういう事だね」
「棗がねぇ~」
「まぁシックスは少し棗に性格が似てるかな。ところで二人とも招待状は何枚届いた?」
「僕の所は4枚です」
「私も4枚よ」
「やっぱこっちの事は筒抜けみたいだね」
現在プリズンとワルキューレは4人、ナイトメアは3人1チームで組んでいる。
「蓮、どうするつもりよ」
「う~ん・・・シックス自体は会っても問題ないと思うし、ノーネームもまだ俺達を敵と判断はしていない。招待に応じるのも良いかも」
「蓮さん、僕は良いですけど…仲間を危険に晒すのはちょっと迷いますね」
「私もよ。どうする蓮?」
「四人で行ってみる?その頃には棗も退院してるし、この四人なら問題ないでしょ!」
「OKよ」
「僕もです」
「一応、仲間には伝えないで行こっか」
「そうね」
「了解です」
「あっ、でも彩水ちゃんは知ってるんだよね」
「彩水には私から言っておくから、棗は蓮から伝えてちょうだい」
「オッケー!じゃあそんな感じで」
思ったより早く話も纏まった。
悠斗も響子もこの4人なら絶対に大丈夫という自信があるからだろう。
大体苦労しているのはチームのナンバー2辺りと相場は決まっている。
まさにファントムでいう美姫とナイトメアでいう彩水みたいに…。
「せっかくだし、ここで飲んでいこっか!ねぇ悠斗」
「そうですね蓮さん」
少し頭を抱えながら、美姫と彩水の気持ちになる響子だった。
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