25 シックスからの招待状(中編)
真希は美姫をチラ見すると、美姫はすぐにその場去った。
「れ、れ、蓮。それはどういう事?」
真希は顔をひきつらせながら聞くと、蓮はのほほんとした顔で普通に話す。
「今度うちで探偵事務所の仕事だけでなく、裏の仕事もやる新人さんが入りました。まだ、今の仕事を辞めてないから、仕事を辞めてからうちで働きます」
「蓮…それはまさか……女性………では無いよね」
「ん?女性だよ」
「はぁ~ぁ」
真希は頭を抱えため息を吐くと、美姫を呼んで詳しく成り行きを聞く。
またか、と半分諦める様に真希は気を取り直し、蓮を食事に誘った。
蓮は美姫に事務所を任せて真希と食事に行った。
デパートのレストランで並んでいると真希に気付いた人達が集まってきて写真を撮ったり、握手やサインを求めてきた。
すると真希は全て断り、蓮の腕を組んで寄り添う。
「ねぇ真希ちゃん」
「なぁにぃ、蓮」
「回りの人が勘違いしちゃうよ」
「いいの!勘違いじゃありません!!」
何とか中に入り食事を済ませると、マネージャーから連絡が入る。
どうやらさっきのやりとりがSNSで拡散したらしく、事務所にすぐ来るように指示がきた。
蓮はタクシーまで真希を送り届けると美姫に連絡し、事務所を任せて彩水に会いに後楽園へと向かった。
後楽園に着くと直接棗の経営するスポーツジムに行く。
「すいません。彩水ちゃんいますか」
「はい?すいませんがお名前よろしいでしょうか」
「あっ!蓮です。彩水ちゃんに会いに来ました」
「彩水ちゃん……ですか?」
「私よ」
彩水が受付に近づいてくる。
「あっ、西園寺さん」
受付の女性は蓮に頭を下げる。
「蓮さんお待たせしました」
「彩水ちゃんごめんね急に」
彩水は蓮を個室へと案内する。
個室に入ると先程の受付嬢が茶菓子を持ってきた。
「ありがとう」
受付嬢は笑顔で受け答え出ていくと、個室では蓮と彩水の2人になった。
「今朝の手紙の件ですか?」
早速、彩水は蓮に訊ねた。
「さすが彩水ちゃん!察しがいいね。もう読んだ?」
「はい、まだ誰にも伝えてませんが」
「そしたら棗にだけ伝えてくれるかなぁ。他の人には誰にも言わないで」
「はい」
「一応、今日の夜に悠斗と響子に会って話してくるから」
「やはりプリズンとワルキューレにも届いたんですね」
「そういう事!だからまた連絡するね」
彩水と話も終わり蓮は帰ろうとすると、風花がやってきた。
風花は部屋に入るとすぐに蓮に抱きついて甘える。
「蓮お兄様、来るなら私にも連絡してくれればいいのにぃ~」
「ごめんね風花ちゃん」
「お兄様はこのあと予定はありますか?」
「夜までは特にないかな」
「だったら私と遊びましょう」
「いいよ、夕方までなら」
すると彩水が風花を捕まえる。
「風花、あなた仕事中でしょ」
「今、食事休憩に入った所です」
「もおぉ・・・分かったわ。ここでお茶するだけにしなさい。ねっ」
風花はふて腐れながらも諦め納得し、部屋の中で時間まで蓮と話し楽しんだ。
風花も仕事に戻り、蓮も秋葉原で時間潰しをした後、西日暮里に向かった。
ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!
ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。
これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。




