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レベル1  作者: ヨシハル
23/76

23 澪の選択(後編)

 六本木に着くと予約したホテルの最上階の店に入り、個室へと案内される。


「蓮様お待ちしておりました」


 大杉、武内、澪はドキドキしながら歩き、案内された個室に入ると1人の専属シェフと沢山の新鮮な食材が用意されていた。

 まるで夢を見るような光景であり、そして楽しみながら、食べるだけ食べ、飲むだけ飲んだ。

 3人はベロベロに酔っ払っている。


「美姫ちゃんも葵もいつまでもそんな顔しないで食べてよ」


 二人は顔を合わせ、いつもの事とため息を吐き、そして諦めて食事を楽しむ事にした。


「マジうんめぇ~、なぁ誠」


「こんな生活してみてぇよ。朝比奈、俺はだんだんお前が羨ましくなってきたぞ」


「私、ちょ~・し・あ・わ・せ」


 蓮、美姫、葵はいつも通り、食事を楽しむ。


 食事を終え、帰る準備をするとお会計が約280万円だった。

 大杉、武内、澪はあまりの金額の高さに少し酔いが覚める。

 そして蓮はお会計で100万円の束を3つ出した。


「お釣りはいらないから」


「蓮様、いつもありがとうございます」


「「「カッコいい!」」」


 大杉、武内、澪は最後まで瞳を輝かせながら解散した。


 葵は3人を連れて帰り、蓮は美姫に池袋まで送ってもらう。

 池袋に着くと、珍しく美姫が呑みたいと言うので、1階の駐車場に車を停めると、事務所の上の3階の自宅で呑む事にした。


「蓮さん、たまには付き合ってちょうだい」


「ああ」


 美姫は簡単なつまみを作り、蓮はビールとワインを用意した。

 そして乾杯して呑み明かした。


 朝起きると、ベッドの横では美姫が寝ている。

 そのまま寝せて、軽い朝食を作り2階に降りて、今日もいつも通り事務所を開けた。


   ★   ★   ★


 翌日、澪は出勤するとすぐに葵の所に向かい、退職願いを渡した。


「おはようございます。課長!お願いします」


「はぁ~、本気なのね」


「はい!」


「分かったわ。受け取っておきます。今月付けでいいかしら」


「はい!」


 澪はいつもの自分のデスクに戻ると同期の海斗かいとが話しかけてきた。


「おい澪!お前、ここ辞めるのかよ」


「辞めるわよ」


「何でだよ!せっかくのキャリア、棒に振ってどうすんだよ」


「いいでしょ!あんたには関係無いでしょ」


「か、関係は無いけど・・・でもよぉ」


「はいそこ!うるさいわよ!!仕事しなさい」


「「すいません」」


 澪と海斗は葵に叱られ、前回の大石影虎の報告書を纏める。


「なぁ澪、考え直せよ」


「うるさいわねぇ」


「このご時世、いい職何て見つからないぞ」


「見つけたからいいの」


「ど、何処だよ」


「何であんたに言わないといけないのよ」


「それはそのぉ~………そう!同期として心配なんだよ」


「あらそ、ありがとう。課長!外回り行ってきます」


 澪は海斗を放って外に出で、受け持っている残りの仕事の片付けと引き継ぎに入った。


   ◆   ◆   ◆


 名前 中村 海斗 (なかむら かいと)


 能力 水


 NA  Level3


 警視庁特殊犯罪対策部第八課で、朝比奈澪の同期である。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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