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レベル1  作者: ヨシハル
22/76

22 澪の選択(中編)

 葵の車は池袋に着くと灰村探偵事務所の駐車場に車を停めた。


「さぁ澪、こっちに来なさい」


 澪を連れて事務所の中に入った。


「あれぇ、葵どうしたの?」


 美姫が葵達を席に案内しようとすると澪は少し警戒した。

 ソファーに座ると葵は一声かけて立ち上がり、電話をかけに事務所の外に出ていった。

 澪はただ蓮と美姫を睨むようにただ黙って見ている。

 蓮と美姫も気まずそうに葵戻るのを待つ。


「お待たせしました」


 葵が戻り、蓮と美姫はホッとした瞬間。


「キャーッ!」


「ごめんね、澪」


 葵は能力で糸を出すと澪を縛りつけて動けなくした。


「課長!何をするんですか!!」


「蓮、記憶を消して欲しいんだけど…いいかしら」


「ちょちょちょちょちょちょチョット、か、かちょぉぉぉぉぉぉ」


 暴れる澪を蓮は押さえて理由を聞いた。

 すると蓮を探していた事に美姫を尾行した事などを聞くと、蓮は澪に訊ねた。


「ねぇ、澪ちゃんは何で俺達を探していたの?」


「あなた達ではなく、あなたを探してました」


「何で?」


「あの時、私を助けてくれたのはあなたですよね!どうしてもお礼を言いたくて………それともう一度逢いたくて」


 を輝かせながら蓮を見つめている。


 葵と美姫は肩を落とし、大きなため息を吐いた。


「「(はぁ~………またかぁ~)」」


 仕方無く葵は澪に全部話した。

 あまりにも正義のヒーローを見るような顔をしているので、現実を教える。

 すると余計に瞳を輝かせた。


「わかったかしら」


 すると特六課長の大杉誠おおすぎまことと特七課長の(武内光たけうちこうが入っていた。


「やぁ!まこっちゃんにこうちゃん」


「蓮さんすいません。迷惑かけてしまって」


「本当よ!全く何してんのよ!」


「まあまあそんなに怒らないで。ね、葵さん」


 美姫は葵を宥めると大杉おおすぎ武内たけうちは天使を見るかのように感謝した。


「で、葵は澪ちゃんをどうするの?」


 澪は不安な顔で葵を見る。


「澪!あなたの選択肢は2つ、1つは記憶を消されていつも通りに特八で働く事。もう1つは特八を辞めて我々の監視下に入る事。どうする?」


 澪はどうすればいいか分からず困っていると、蓮が1つ提案する。


「もし辞めるならさ、うちで働く?」


 澪は蓮の一言で即決した。


「はい!働きます」


「ちょっと、澪!」


 あまりの即決に心配になって、葵は思わず声を出した。


「給料は表の仕事は月7日休みに有給が年20日、あとは年末年始の7日間休みです。給料は月25万に歩合、それに社会保険やら税金を引いた金額です」


 すると大杉と武内はボソッと呟いた。


「「結構、安月給だな」」


「あとは裏の仕事の給料ね。基本は報酬の2割です。勿論税金はかかりません。ただ、澪ちゃんは新人という事で1割になります。いいですか?」


「はい!!!」


「「それじゃあせっかくだし、新人歓迎会という事で今からご飯でも行きますか!」


「「「おーーー!」」」


「ちょっと待ってよ蓮、それにあなた達もよ!」


「葵さん、もう無理よ」


 美姫と葵は蓮の調子に呆れ、大杉と武内に澪はテンションを上げた。


「あっ!忘れてた。美姫ちゃん、これ今月の報酬ね」


 蓮は今月の3件の依頼料の2割の1億3千万円を現金で渡した。


「「「(ゴクリ)」」」


 それを見た大杉、武内、澪は腰を抜かし、大杉と武内は本気で蓮に雇ってもらえないか訪ねると、葵に殴られた。

 そして電話で予約を入れてから葵の車に大杉、武内、澪が乗り、美姫の車には蓮が乗って、六本木に向かった。


   ◆   ◆   ◆


 名前 大杉 誠 (おおすぎ 

まこと)


 能力 闇


 NA  Level3


 警視庁特殊犯罪対策部第六課の課長である。

 裏では国家機密諜報機関の一人である。


   ◇   ◇   ◇


 名前 武内 光 (たけうち こう)


 能力 光


 NA  Level3


 警視庁特殊犯罪対策部第七課の課長である。

 裏では国家機密諜報機関の一人である。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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