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レベル1  作者: ヨシハル
21/76

21 澪の選択(前編)

 みおは今、池袋にある蓮の探偵事務所を張り込んでいた。

 すると1台の車が事務所の前に停まると、車の運転席から特七の課長が降りて中に入っていった。


「(何で?特七の課長が?)」


 しばらくすると特七の課長が車に乗り、あとから一人の女性が車に乗った。

 澪は急いでバイクに乗り、尾行する事にした。

 やがて車は国会議事堂に入っていく。

 澪は少し考えてから中に入り、張り込む事にした。


 中に入ろうとしたら警備員に止められたが、警察手帳を見せて中に入っていく。

 奥の駐車場では女性の姿はなかった。

 しかし特七だけでなく、特六の課長までいる。


「(何を話してるんだろう?)」


 バレない所まで進み耳を澄ますと微かに会話が聞き取れた。


「おい、聞いたか!」


「何が?」


「棗さんが入院だってよ」


「おいおい、棗さんが入院ってどんだけだよ!」


「うちの課全員でかかっても棗に勝てないぜ」


「やべぇな、今回の相手は!」


「今後どうするんだ」


「俺は六課で平和に課長をしたいの」


「同感だ」


「しかし美姫さんも彩水さんも綺麗だよな。そして判断力と強さ、完璧だよ!蓮さんが羨ましいよ」


「俺もそんな部下がいれば人生安泰だよ」


「全くだ。ファントムもナイトメアも女性全員、蓮さんに惚れてるしな」


「マジか!あ~ぁ、俺は美姫さん狙ってたのになぁ」


「俺は彩水さんだ。でもチャンスはあるぜ!」


「何でだよ?美姫さんも彩水さんも棗さんと真希さんに気ぃ使っているからな」


「なるほど!!」


 二人は女性の話をしていたが、澪は気になるキーワードを耳に入れていた。


「(今回の相手?ファントム?ナイトメア?怪しい………これはもっと探りを入れないと)」


 しばらくすると美姫と彩水が出てきた。

 美姫と彩水は別々の車に乗り動き出すと、澪は焦ってバイクに戻ろうとする。

 その時、後ろから扉の開く音が聞こえた。

 急いで隠れると出てきたのは特八の課長早乙女葵だった。


「(なぜ課長?・・・)」


 澪が少し前屈みなった時、僅かに靴の滑る音を鳴らしてしまった。

 普通の人にはほぼ聞き取れない音の大きさも葵には通用しない。


「誰!そこにいるのは」


 仕方無く手を上げて体を起こし立ち上がる。


「澪!あなたここで何しているの」


「か、課長!誰ですか、あの女性達は」


 少し考えてから葵は誤魔化してみた。


「どこかの秘書の方じゃないかしら」


「そんなはずはありません!じゃあ何で、特六と特七の課長がわざわざ送り迎えをしているんですか!」


「はぁ~~~」


「わかったわ。着いてきなさい」


 葵は澪を車に乗せて走らせた。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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