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レベル1  作者: ヨシハル
20/76

20 新たなる影

 シックスはナインとテンに合流した。


「シックス、とりあえずこれを着ろ。そのままだと変質者に間違えられるぞ」


「ああ、助かるよ。しかしテン、どうしたんだ?お前がわざわざ出向くとは珍しいな」


「ファントムのあの男は要注意人物だからな。現にナインはやられたしな」


「・・・」


「そっちはどうだ?」


「薬が切れてたら負けてたな。本来のLEVEL3なら俺が先に倒れた。今でも動くのがやっとだ」


「タフなお前がねぇ~、俺の中ではLEVEL3でも最強と思っているけどな」


「ハッハッハッ、最強は言い過ぎだろ。で、どうだったんだ?」


「特質だ!能力はお前の元相方のシャドウを使っていた。噂通り、能力を複数使っている可能性が高いし、シャドウを使っているのを見ると、能力を奪うっていう事も本当かもしれん」


「おいおい、そっちが最強だろ。 ナインはどうなんだ?」


「屈辱だ」


「何がだ?」


「あいつオモチャの銃で俺を脅しやがった」


「それに引っ掛かったと」


「・・・裏の仕事をしている奴が持つか?普通持たないだろ!」


「普段無口のお前がこれだけ喋るとは余程悔しかったんだな」


「・・・」


「まあ次に会うのが楽しみだよ」


「ああ」


   ★   ★   ★


 翌日、美姫と彩水は葵に報告に出向いていた。

 葵から調査料5億、シックスの名前と能力で情報料4億、合計9億を美姫と彩水は受け取り、4億5千万ずつ分けた。

 そのあと棗が入院した事を伝え、シックスから聞いた話を訊ねた。


「私も詳しい事は分からないわ。ただ前総理の秘書が裏で囚人を使い、いろいろやっていたみたいね。結果、前総理は事件が表に出る前に罪を秘書に擦り付けて退任したわ。そしてその秘書が動かしていた囚人7人の名を七つの大罪で呼んでいたらしいわね。ここまでよ、私が知っている事は」


「じゃあ、その秘書と囚人はどうなったの?」


「姿を消したわ。生死は不明、もしかしたらノーネームの一員かもしれないし、違うかもしれない。ただ、全ての膿を出す為に総理が狙われているのは確かよ」


「シックスは勘違いしているかもしれないわね」


「そうね」


「葵さんも美姫もここでいくら話し合っても仕方がないわ。今は相手の出方を伺いながら情報収集しかないでしょ」


「えぇ、詳しい事が分かったら2人に連絡するわ」


「ところで元秘書の名前は?」


冴島隆雄さえじまたかお、LEVEL1で能力は土よ。特に危険視するほどではない男よ」


「わかったわ」


美姫と彩水が依頼料を貰い帰ろうとする。


「あっ!美姫さん待って」


 すると葵が引き止める。


「蓮に伝えてほしいんだけど」


「何をですか?」


「この間助けてくれた私の部下、どうやら蓮を探しているみたいなの」


「ひょっとして・・・」


「たぶん・・・」


「「・・・」」


「あらあら、二人とも大変ですね。まぁうちも蓮さんのせいで棗と風花がああですけど、頑張って下さいね。ホント蓮さんのあれは天然だから困りますわ」


 彩水は笑いながら出ていくと、そのあとを追うように美姫も出ていった。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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