14 流出したAAA(中編)
秋葉原のとあるメイド喫茶では蓮が漫画を読みながら寛いでいた。
周りはメイド達と楽しんでいるが、蓮はただひたすら漫画を読んでは飲み物を注文するだけだった。
「蓮さん、たまにはうちの娘達と楽しんだら」
「店長、それは別にいいんだ」
「私が言うのも何だけど、普通のカフェに行った方が安上がりだよ」
「この雰囲気がいいんだよねぇ〜」
「まぁ、うちは儲かるから別に良いけど」
「どれくらい経った?」
「蓮さん来てから3時間位かな」
「やばっ!店長、また来るよ」
蓮は携帯電話を確認した。
まだ着信が無いので急いで事務所まで帰ろうとしたら、前から男3人組が道を塞ぐ様に歩いてきた。
蓮は端を急ぎ足で駅まで向かうと一人の男がわざと肩をぶつけてきて倒れた。
「いってぇ〜なぁ〜おい!」
「すいません」
蓮は軽く頭を下げ、その場から立ち去ろうとすると、今度は残りの二人が蓮の道を塞いだ。
「おい!どうしてくれんだぁ、俺のダチがケガしたじゃねぇか!」
「ちょぉっとこっちまで来てもらおうか」
蓮は3人に路地裏の方へ連れていかれた。
すると、またまた通りかかった風花が蓮を追いかけた。
「わかってるよなぁ」
「何が?」
「てめぇはバカか?金だよ金!慰謝料よこせって言ってるんだよぉ!」
「慰謝料って言われてもなぁ?」
「お兄さまぁぁぁぁぁぁ!」
男3人が一斉に後ろを振り向くと、男達の顔がどんどん青ざめてきた。
なぜ?かというと、3人は風花の後輩だからである。
それだけに風花の恐ろしさを知っているので、風花の一言で自分達が何をしたのかを知った。
「風花ちゃん!」
「お兄様どうしたんですか?」
「彼らがぶつかってケガしたから慰謝料よこせって言われて困ってた所だったんだ」
「お兄様、私に任せて下さい。彼らと交渉してきます」
「大丈夫?」
「大丈夫です。お兄様はここを離れて待っていて下さいね」
「うん、わかったよ」
蓮は路地裏から出て、表通りで風花を待つ事にした。
風花は蓮が見えなくなるのを確認すると表情が変わって3人を睨みつけた。
3人は震えながら後退りした。
「おいっ!テメェよくもあたしに恥をかかせたなぁ〜」
「ふ、風花さん、ち、違うんです」
風花は足に風を纏わせて、男の鳩尾に蹴りを入れた。
「ごふっ」
男は倒れ悶え苦しむ。
その苦しさはコークスクリューブローをモロに鳩尾に入れられた感じだった。
そしてもう一人の男にはそのまま膝に蹴りを入れ、残りの一人は風で吹き飛ばした。
膝に蹴りを入れられた男は膝を着くと風花に前髪を掴まれ、顔を上げさせられた。
「す、すいません・・・」
風花は拳に風を纏わせて殴ろうとしたら、蓮の声が聞こえた。
「風花ちゃぁぁぁん。だいじょおぶぅぅぅ」
すると風花の表情が変わる。
「お兄様、大丈夫です。今、行きます」
最後に3人に捨て台詞を言って蓮の所にいった。
「テメェ、次ぁねぇぞ!」
「「「ずびばべんでじだ」」」
風花はいつも通りの笑顔に戻り、蓮に抱きつく。
「お兄様、なんかもういいみたいですよ」
「ほんと?そうかぁ、風花ちゃんのお陰で助かったよ。そうだ!お礼にパフェでも食べに行こっかぁ」
「本当ですかぁ!ヤッタァー!!行きます」
そして近くのカフェに入って蓮はコーヒー、風花はパフェを頼んだ。
「ありがとう風花ちゃん。所で何でこんな所に風花ちゃんいたの?」
「実はですね、後輩が最近AAAという薬物に手を出したので止めてほしいというって連絡があって、その後輩に会ってきた所だったんですよぉ」
「そうなんだぁ、大変だねぇ」
「はい、とりあえずはこれから仕事なので、また夜に会う約束をしてるんです」
「そっかぁ〜、困った事あったらいつでも言ってね。でも棗や彩水ちゃんがいるから平気かぁ」
「そ、そんな事ないです!お兄様がいた方が安心です」
「ありがとね。あっ仕事は間に合う?」
「あっ!」
風花は時計を見て急いでパフェを食べ、職場に向かった。
風花の働いている所は後楽園にある。
ナイトメアは表の仕事で後楽園でスポーツジムを経営をしている。
「仕事行ってきますお兄様。パフェご馳走様です」
「行ってらっしゃい」
そして蓮も時計を見て、急いで事務所に戻った。
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