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レベル1  作者: ヨシハル
12/76

12 消えた女性・救出(後編)

 車の前では男3人が棗達と向き合っていた。


「テメェら何処のモンだ!」


 一人の男が棗達に声を上げる。


「知らねぇよクソ共がぁ〜」


 棗は男達に突っ込むと一人の男は持っていた鉄のチェーンを盾に変えた。

 そしてもう一人は右手から炎が現れた。


 棗の拳を鉄の盾が防御して、もう一人が炎の拳で棗を殴る。

 しかし、棗はその拳を左手で掴んだ。


「テメェ、熱くねぇのか!」


「ヌルい、ぬるすぎんぞぉ〜〜〜!こんなクソ共がアタシの相手かよ!つまんねぇ、つまんねぇぞぉ〜〜〜!」


 棗の全身から炎が現れる。

 現れた炎は翼の生えた美しい女性の形になると、そのまま男を抱く様に焼く尽くした。


「ギャーーーッ」


 火が消えるまで転がり悶えながら、火が消えると同時に意識を失う。

 運が良かったのは男の能力も炎とだったので耐性があり、死ぬ事は無かった。


「次ぁ、テメェだ!」


 棗の拳が巨大な炎で燃え盛る。


「俺の盾は鉄!拳では破壊できん!」


 そして男は腰に巻いたもう一つの鉄のチェーンを棒に変えて武器にした。

 棗に向かい鉄の棒を振り回す。


「無駄だ。無駄なんだよ!たかだか鉄如きがぁぁぁアタシにぃぃぃ効くわけぇぇぇねぇんだよぉぉぉ」


 棗の拳の連打が飛び交う。


「無駄無駄!その程度でアタシは止まらねぇんだよ!無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 鉄の盾も棒もボコボコに凹み、溶け、男の顔面は人の顔とは思えない位に歪み吹き飛んだ。

 男は立ち上がる事も喋る事も出来なくなり、その場で気絶した。


 その頃、風花の前では全身硬質化した男がいた。


「よぇ〜な、弱すぎだぜ」


「私の風が効かない!」


 風花の前に立つ男はLEVEL4ほどの力があった。

 更に運が悪いのは、この男が男の中で1番強く、風花の能力が効かない事だった。


 風花はひたすらカマイタチを飛ばす。

 しかし硬質化した男の皮膚には傷が付かない。

 そして男はゆっくりと風花に近づくともて遊ぶかのように、楽しみながら風花を殴り飛ばした。


「キャーッ!」


 すると吹き飛んだ風花を蓮が受け止める。


「お、お兄様!」


 蓮は殴られた風花の傷を見て怒った。


「よぉ!女の子殴って喜んでる下っ端」


「おいテメェ、女の前で強がってるんじゃねぇよ」


「能書きはいいから、さっさとかかってこい!」


 男は蓮に殴りかかるとそのまま地面に這いつくばる。


「な、なんだ。テメェの能力は」


「相手の力も分からず突っ込むからそうなるんだよ!」


 男は自力で立ち上がるとチラッと風花を見た。

 そして風花に向かい走り出す。

 すると蓮の姿が消え、風花の影から現れるとそのまま風花を抱き寄せ、男を吹き飛ばした。


「クズの考える事は一緒だな」


 そして影が男を捕えた。


「さて、お前らに聞きたい事がある」


 すると蓮が風花を抱えたまま避ける。


 ズドーン!


 蓮が捕えた男の頭に銃弾が・・・

 蓮のビジョンが無ければ、蓮は撃たれていた。


 ズドーン!ズドーン!ズドーン!ズドーン!


 気を失っていた男達の頭に銃弾が撃ち込まれた。

 蓮はすぐに追いかけようとしたが、風花の身が危ないので遠目で相手を確認するが、既に逃げられていた。

 銃声を聴き、彩水と美姫が戻ってきた。

 棗も構えている。


 気配と殺気が消えた。


「風花ぁぁぁ、蓮にいつまで抱きついてるつもりだぁぁぁぁぁぁ」


 風花は蓮に更にギュッと抱きつく。


「お兄様・・・」


 上目遣いで蓮を見る。


「棗!風花ちゃんイジメちゃダメでしよ!!」


「そんなぁぁぁ」


[蓮さん、そろそろ特八が来ます。とりあえず解散しましょう」


「ああ」


 そしてファントムとナイトメアは別々に帰った。


 翌日、ニュースでは行方不明者が無事に保護された事が取り上げられていたが、犯人が死んだ事は隠されていた。


 トゥルルル、トゥルル


「葵か」


「蓮、ありがとう。報酬は後日渡すわ。聞きたい事はたくさんあるけど、とりあえずお疲れ様」


 そして銀座の女性誘拐事件は終わった。


 しかしこの事件をきっかけにノーネームとの争いが加速していくのであった。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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