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レベル1  作者: ヨシハル
11/76

11 消えた女性・救出(前編)

 蓮は運転席に座ると、そのままトラックを走らせた。


「おい!車が動き出したぞ!」


 金の受け渡しが終わった取引相手2人が焦ってトラックに向かおうとすると、4人を水の壁で閉じ込めた。


 その異変に気付いた3人は車から出ると、仮面を被った女性が2人、目の前に立っていた。


「誰だテメェ!」


   ★   ★   ★


しばらくトラックを走らせた蓮は、トラックを止めて電話した。


「もしもし、葵」


「あっ蓮」


「女性8人を無事に救出した。後は頼んだ」


 そして場所を教えて電話を切る。

 蓮はもう一度トラックの中を確認した。

 女性達の目隠しを取り、怯えない様に声をかけた。


「もう大丈夫だ。安心しろ。もうすぐ警察が来るから大人しくここで待っていてくれ」


 すると一人だけARを付けられた女性がいた。


「君はみおちゃんかな?」


「どうして私の事を?」


「もうすぐ特八がやってくる。それまでは君が彼女達を見てやってくれ」


「ハ、ハイ」


 そして澪の頭をポンポンと軽く叩き、耳元で優しく『任せたよ』と声をかけてから去っていった。

 澪は少し顔が赤くなり、呆けて、そして我に返って他7人の女性に助けが来るまで声をかけた。


   ◆   ◆   ◆


 名前 朝比奈 澪 (あさひな みお)


 能力 解析


 NA  Level3


 警視庁特殊犯罪対策部第八課の一人である。


   ◆   ◆   ◆


 水で囲まれた内側では4人の男達が閉じ込められたままだった。

 どうやら取引相手は能力者では無かった。

 そして水の壁の中に彩水と美姫が入る。


「これであなた達も終わりです」


 美姫は取引相手2人を電撃を打ち込んで失神させた。

 すると一人の男はもの凄いスピードで彩水に近づき蹴り飛ばす。

 彩水は吹き飛び、水の壁が消えた。


「やはりこの水の能力はお前か!しかし所詮は水、俺には勝てん」


 それを見た美姫は男に電撃を飛ばす。

 しかし、もう一人の男が土の壁を作り防御した。


「これしきの電撃、俺には効かねぇよ」


 すると吹き飛んだ彩水は立ち上がる。


「ふふ、油断したわ。少し痛かったわよ。ふふふ」


 彩水が笑っている姿を見て美姫は少し離れる。

 彩水が笑っているのはキレているからである。


「俺の能力は脚力3倍だ。俺について来れるかな?」


「ふふ、相手に能力をバラすのはバカのする事ですよ。ふふふ」


 すると巨大な津波が男を襲う。

 どんなに足が速かろうが巨大な津波から逃げる程のスピードは無い。

 波に飲まれた男は吹き飛び、一瞬で意識を失った。


「ふふ、もう終わりですか?ふふふ」


 彩水は気を失っている男の足を踏み骨を折る。

 その姿を見た美姫に鳥肌が立った。

 そして美姫ももう一人の男の相手をしようとしたら、その男は既に波に飲まれ気を失っていた。

 どうやら土で防御したつもりだか、彩水の出した水の威力には無力だった。


「彩水、こっちは終わったみたいよ」


「ふふ、ふふふ」


 彩水はもう一本の足も折っていた。

 頭を抱えながら美姫は彩水を止めた。


「彩水、落ち着いた?」


「ごめんなさいね、美姫」


「私達の仕事は終わりよ」


「そうね。私達はこの場を離れましょう。この程度の相手なら援護は不要でしょう」


「そうね」


 後は棗達に任せて離れる事にした。

 ここまで読んで「面白かった」「続きを読みたい」と思われた方は、ブクマ・評価・ご感想という形で応援して頂けますと、とても嬉しいです!


 ここまでのお付き合い、誠にありがとうございます。

これからもご愛読してもらえる様、頑張っていきたいと思います。

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