↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お疲れ女神の無茶振り世直し転生 不老不死おじさんの苦悩  作者: mojito
第1章 セリオン村編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/55

幕間 女神、無茶振りに来る

その夜、誠二は不思議な夢を見た。


 気がつくと、また例のちゃぶ台の前に座らされていた。向かいには、相変わらずクマの濃い女神が、湯呑み片手にニコニコしている。


「誠二さん、お疲れさまです! 罠の件、うまくいったみたいですね」


「……なんで知ってるんですか」


「わたくし、一応管理者なので。見てますよ、ちゃんと」


(見てるなら、もうちょっと早く手伝ってくれてもいいのに)


 誠二は内心で呟いたが、口には出さなかった。出したところで話を最後まで聞いてくれないことは、もう学習済みだった。


「その調子で、頑張ってくださいね! ……あ、そうだ」


「……『あ、そうだ』のあと、大体ろくなこと言われない気がするんですけど」


「あら、鋭いですね。実は、隣の谷にある村でも、似たような獣害で困ってるらしいんですよ。あくまで、余裕があったらでいいんですけど」


「いや、あの、まだこの村のことすら片付いてないんですが」


「大丈夫です大丈夫です、誠二さんならすぐですよ! 応援してます!」


(絶対、大丈夫の基準がおかしい、この人)


 誠二は思わず頭を抱えた。頑張った分だけ、頑張れる前提で新しい仕事を積まれる。前世の会社でも、散々味わった構図だった。


「あの、女神様。せめて、優先順位とか、期限とか」


「細かいことは気にしないでください! それじゃ、おやすみなさい!」


 女神はそう言うと、ちゃぶ台ごとふわりと消えていった。


(……無茶振り、健在だな)


 誠二は夢の中でそう呟いて、深いため息をついた。ただ、不思議と嫌な気分ではなかった。困っている誰かがいると聞いてしまうと、放っておけない性分は、前世から変わっていないらしい。


(まあ、いいか。とりあえず、目の前のことから片付けよう)


 目を覚ますと、いつもの村の朝だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。