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お疲れ女神の無茶振り世直し転生 不老不死おじさんの苦悩  作者: mojito
第1章 セリオン村編

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村の重鎮との対面

前回:森を彷徨っていたセージは、村の柵の前で行き倒れ、猟師ドーランに助けられた。

「森から来たって? お前、どこの生まれだ」


 猟師の男は、村の中央にある広場のような場所まで誠二を連れていくと、次々に質問を投げてきた。


「言葉が、わからなくて」


「ああ? 言葉が分からんのか。 そうか、そりゃ困ったな……」


 男はしばし考え込んだあと、自分の胸を指差した。


「俺は、ドーラン。お前は?」


「セージ、です」


「セージか。よし覚えた」


 単純だが、それでよかった。誠二はドーランの後について村長の家へ向かった。


「村長。森の方から、これが」


「ほう」


 村長ガレンは、白いものの混じった髭をしごきながら、誠二を上から下まで眺めた。


「若いな。……装備もなしに、よく森を抜けてきたもんだ」


「運が良かったんだと思います」


「言葉、なんて言ったんだ? 大陸共用語じゃないな……まあいい。行くところがないなら、しばらく村にいろ。働ける手はいくらあっても足りん」


「ありがとうございます」


(話が早い。お辞儀は感謝で合っているようだ。 前世の会社の面接より、よっぽど話が早いな……)


 誠二は内心で苦笑した。


「あたしにも紹介しときな、ガレン」


 割って入ってきたのは、腰の曲がった老婆だった。


「薬師のメイベルだよ。何かあったら来な」


「よろしくお願いします」


「……お前さん、目の色がちょっと変わってるね。まあいいさ、追い追いだ」


 メイベルはそう言うと、興味を失ったようにさっさと踵を返した。


(食えない婆さんだな。……嫌いじゃないけど)


 こうして誠二は、ドーラン、ガレン、メイベルという、後の付き合いの深い三人と、村に足を踏み入れた初日にすべて顔を合わせることになった。

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